なるほど出てきた五輪塔   駿府城本丸発掘調査

昨晩のテレビ小僧(私です)はNHKの夜9時からが本番。

「メルトダウン6▽原子炉冷却」(12日間の深層~見過ごされた危機)でした。

 

失敗のメカニズムのお勉強でもありました。要は「注水」の失敗が見過ごされ続けたということに尽きますが、次から次へと新しい問題が沸き上がる過程で人間は対応不能となるものだということがよくわかる番組構成でした。

大きな組織内にあって「横のつながり」というものはしばしば重視される点ではありますが結局そのアピールは形式のみであって東京電力という会社には意思決定の流れの態勢がまったくなっていなかったということがここでまた露になったということですね。

 

一言で言えば「リスク管理」の問題なのですが、これは私たち個々においても言える課題でもありました。

また、一つ思ったことは「期待からの楽観」は時として致命的な結末を迎えることもあり、早いうちに全力対応すべく行動し、できるだけあとのこと、特に「温存」は二の次であるような気がします。

 

番組の最後に語られた「果たして人間が核を制御できるのか・・・」の如くの言葉は重かったです。

難題の「燃料デブリ」の回収を責任を持ってやり遂げて人智を超えた魔界へ関わるのはやめていただきたいところです。

あれだけの失敗は1度限りでしょう。あの体質では所詮ムリなお話です。

 

さて、駿府城の発掘現場の入場はお気軽の散歩気分で可能であることを昨日記しましたがあの地上に露出していた膨大な石垣の石たちはいったいどこにいってしまったのでしょうか、まったく不思議です。すべてが堀に投げ込まれてしまったのでしょうか。堀でしたら今後の発掘によって出て来る筈ですが・・・。

 

例の刻印付きの石垣も散見されて(現状10個といいます)目視も可能でした。まだまだこれからも期待できます。

 

私が「おお、これは」と思ったのはプレハブ小屋に陳列されていた墓標・五輪塔の残欠です。

画像⑤の五輪塔の風・空輪は今年の2月7日の調査で出てきたそうです。

おそらくこれは普通では①石垣の裏込め石等に入れられていたと解すべきなのでしょうが、②それ以前の今川時代の構造物③今川館改修し駿府城建設の際の土木工事で埋設されたとも考えることもできます。

 

この五輪塔を見て、小田原城御用米曲輪の庭園址の五輪塔残欠をリンクさせてしまうのは私だけではないでしょう。

とても興味ある出土品でした。

 

下図は春の恒例生け花展ご招待の図。お抹茶のご接待があります。最後の画像は会場の「い~ら」の景色。