駿府今川時代の安倍川と藁科川 合流付け替え

福島産の食品について。

今朝もNHKで米と魚についてその特集が組まれていました。

あの3.11が近づいているということですね。

 

そして夕方になってから福島産品の「購入をためらう人15%」とこれまでの最低数値になったという消費者庁からの数字を見ました。被災地と都市部の5000人を対象にしたデータといいますので、あまりアテにはならないような気が・・・。

 

というのも午前中に見た福島のコメについて実際にスーパーマーケットでの客の購買動向を見た限りに於いて、殆どその「フクシマ」という産地の表示では「戦えない」と思わせました。

他の産地のコメと比べて格安の価格設定となっているにも関わらず、殆どの客はフクシマ産地は敬遠しているように感じました。15%の真逆というような・・・

 

番組では地震については「忘れない」ことはイイことだが、この福島産=放射能汚染のイメージは忘れて欲しい、いや忘れるべきと。何か「都合のイイこと」を言っているような気がしますがその根拠は政府が実施しているという「検査にパス」しているというものでした。

 

当家の件、私は特にコメの味などわからない「どうでもイイ派」ではありますが、普通のコメ産地のイメージとしてどうしても新潟は外せませんね。

また、大御所の仰る静岡産のコメは「他国に冠絶」の通りで地場応援ということもあってそちらにどうしても向いてしまいます。

ということで申し訳ないことですが、わざわざフクシマを選ぶなどということはまったく考えたことがありませんでした。

 

フクシマ産のコメは市場から姿を変えたワケではなく業務用(飲食店向きとコンビニ)として各産地ミックスとして世間に出回って私たちの口に入っているのですが、その産地そのものを前面に出した場合、まっとうな価格では競争にならないということのようですね。気の毒なことです。

 

データ的にお国の「安心である」「まったく問題ない」との仰せということですが私には「それはね・・・」と思うところがありますね。

フクシマの農家、漁業関係者の皆さんには申し訳ないと思いますが、あの原発事故に関しての主たる責任はお国。

よってそれらのフクシマ産の食品の購入推奨の運動は民間ではなくまずはお国主導で行うべきだと思います。

 

まず消費に関しては国レベルで食べること。

それは国家公務員庁舎等食堂等は勿論の事、各公務員レベルでのフクシマ産食材の使用を半ば強制でも使用推奨するべきでしょう。そしてそれを民間に広げていけばイイのです。

 

まずは国会議事堂の食堂に国会議員がフクシマ産をドシドシ購入してその証拠と成果を国民に提示して欲しいものです。

まず国民に「喰え」などと振ることなまご自分からですね。

 

そして何よりお国の提示する数字というものの信ぴょう性。

最近、大抵は「インチキ」だろ・・・というような数字ばかり見せつけられていますのでまったくもって「信頼できない」というところです。

残っていそうなデータを「見せて」と要求すれば、すでに「破棄しました」とのうのうと語るお役人のバカバカしい現実。

インチキや語りを真実として付け替えて騙すという流れが見えすいてしまっているのです。

アレではいくらたってもフクシマ産の食品を選ぼうという人は増えませんね。

 

さて「付け替え」といえば・・・

領地安定期に入った為政者の仕事は治水工事の一環である川の付け替えからですね。

河川は城下を外敵から守る最良なる自然の贈り物です。

多くの砦、城の防備面を考えるとき、まずはその河川の流れとそれらが作る湿地帯を効率よく使うというのが当然の事です。

河川が大きくまた流れが早ければその外堀としての効果は絶大ですね。

 

駿府でいえば西からの防備に「大井と安倍の瀑流」(大御所)がありますがその安倍川の流れは今川時代のものから家康が「付け替え」したものですね。

この今川時代の安倍川と藁科川はかなり分かれて今の駿府城周辺に流れ込んでいました。

それを家康は関ヶ原後の慶長十二年(1607)に駿府城に移って「大御所政治」とあいなるワケですが、その大御所は駿府に入る前にこの大きな工事を天下普請で仕上げています。

薩摩土手とは関ヶ原で起死回生の逃げ(島津の退き口)で命拾いした島津義弘の息子の忠恒が作った安倍川堤のことです。

 

島津忠恒は島津の大名としての存在が危うい雰囲気にある中、当初よりうまい具合に大御所に取り入って、その後の島津の存在を確固としたような人でもあります。

 

①が1本に合流させた安倍川。②が今川時代の流れ。

静岡主要平たん部が安倍川と藁科川の作った砂洲の上にあることがよくわかる図です。

今でいう液状化についてはそのリスクを感じます。