コワいもの見たさで寄り道  井伊谷龍潭寺

毎日のように各「驚き」について記していますが、人間というもの、生きていれば感動は尽きませんね。その驚きは殆どが「知らなかったことを知った」「私の無知」からくるものですが。

 

私はこの境内周辺の極寒の世界に「生息」しているネコたちの「生」も思わされます。

 

「極寒」との表現は当地の0℃付近での私の感覚であって、日本国内にはそれより格段に寒い地もあります。よってこの私の弱音について甚だ申し訳なくも思いますが・・・、これは「慣れ」というものでして通常の当地の冬ではまずここいら辺りまで下がった場合はその表現(極寒)は当たっているのかと思います。

 

ただし静岡南岸部に雪など積もった試しがありませんし、沖縄の温暖にも慣れ親しんでいる身としては、その「世界観」は本質的に違うものがあります。

 

数日前に近所の方から聞いた言葉に驚かされました。

「そのネコの名はクロちゃんじゃなくてマルちゃん」・・・

つづけざまに「野良じゃなくて長野さんちの飼いネコ」でした。

拙ブログにも何度も登場している「クロちゃん」は実は飼い猫だった。コレは私にとって驚愕の事実だったのです。

私はこのネコに関しては、相当気にかけていました。

それは野良ネコにとってこれほど厳しい冬はないだろうと寝床にする段ボール箱や、ブルーシートで囲った空間を作ったりして頭を悩ませていました。

庫裏の玄関にお泊りさせたこともありました。

 

深夜境内に出て探したり食事は時に3食以上振る舞い、また夜間はふんだんにカリカリを用意するなど、せめて食べ物だけでもという気持ちで気を使いまくっていました。

それはむしろ家に居るネコ以上にです。

 

それがこのショッキングな事実。

しかしここで彼の「したたかさ」を学びました。

というか彼の飼い主も凄い。食費は私どもが面倒を見ていたので殆ど自宅では食べていなかったのかも知れません。

 

「2~3日帰らない日はあるが基本寝起きは彼の自宅」(飼い主談)、ということで生活の場は拙寺境内だったということが判明したのでした。

昨日もいつもの調子で「餌よこせ」の甘えた声ですり寄ってきました。

「すべてバレてるんだよ、マルちゃん」と返してもわかるワケもなく、仕方なく普段より少なめにカリカリを出しました。

 

このマルちゃんの生き上手、拍手ものです。

 

さて、先日は井伊谷の龍潭寺に寄ってみました。

大河ドラマが始まっていったいどうなっているのか・・・

こちらもしたたかにやっていました。

平日にもかかわらずあの閑静な住宅地に人影がちらほら。

以前だったらありえませんからね。

井伊谷のド真中、龍潭寺の駐車場を見てもびっくり、東京からの「はとバス」に、各地遠方ナンバーのオンパレードでした。

 

近くの蕎麦屋の昼時は超満員、時間をずらして入店してみると「こちらは先日柴咲コウさんが座った席ですぅ・・」と。

ロケ地の一つ近隣の渭伊神社にも観光客がウロついていたのを拝見して、あらためて「大河ドラマおそるべし」を感じました。

 

番組では井伊共保出生の井戸が度々出ていますが、こちらの方にはあいにく人は見えませんでした。

 

①クロちゃんことマルちゃんが外からご挨拶の図。②③は昨日のマルちゃん。

④は五六八(いろは)、寿桂尼、氏真は寒すぎて暖かい場所に籠っています。⑤⑥龍潭寺⑦は地元バスのペイントの演出。

⑧はお土産売れ筋フェルト風タオル。ぱっと見、兜のシルエットは鎌倉時代?を思わせますが・・・。