地域学習研修 藤田覚氏講演 相良史料館

昨晩の澄み切った空に浮かぶ満月は見事でした。

15日(木)から強い寒気が入るとの予報に驚かされましたがその前段階なのか当地は夕方から北よりの風が強まってきましたね。

一昨晩の火事の匂いがいまだ立ち込めている中、少々痺れましたがクリアな空気は一層にその「〇」の存在を浮きだたせ偶然ながらイイものを拝見できたと思った次第です。その日の満月については注意していませんでしたから。

 

実はこれは私の意図した粋狂ではありませんでした。

私がその月が東の空に上り始めた頃に外にいたのは画像の「青点滅棒」を外で振り回すという理由があったからです

 

何度かブログでもお知らせした通り、昨晩は「地域学習会」の日でした。前年にもお招きした藤田覚先生を再び招いて「田沼意次を学ぶ」というタイトルの講演を拝聴するために資料館に向かったのです。

会は一応は教育委員会主導の企画ですが史蹟研究会の会員がそれをフォローするというお約束があって駐車場係として表に出ました。

前回進行その他史蹟研究会主導のもとすすめたため、質疑応答がコントロール不全となったという経緯がありましたので、市の方でも「やれやれ感」があったのでしょう。私はそう思います。

 

そのようなお話(駐車場誘導)は直前に伺ったばかりで私はいつもの薄着での登場、後悔すでに遅しでした。

わかっていたら「そういうスタイル」・・・トレパン2枚重ね、半袖ジャケットなどではなくスタジアムコートに軍手という選択肢があったのですが・・・

 

会員の皆さんはご年配の方が多く、私が率先して表に出たというところでした。スクワッド等で体を動かしながら過ごしましたが、もっとも皆さん方も外に出た人は文句も言わずに「業務」に励んでおりました。

「早く来てくれ」の意味はコレだったということがわかりました。

 

その甲斐もあって参加者は予想以上。

市庁舎駐車場は満杯、開場も殆どフル状態でした。

講習会告知をまともにやっていない中、よくもまぁあれだけ集まったものかと感心しましたね。参加者の熱心を感じました。

 

ここで「田沼意次遺訓」を記します。意次の鷹揚な部分がわかります。他者に憎まれるタイプには思えませんね。

 

忠臣蔵の新説・・・実は四十七人の仇討ちといわれているものは殿様に対する忠義ではなく自分たちの再就職が目的だった・・・というものがありましたが、そういったカタチで大衆は面白おかしく語るもの。ホントのところはわかりませんね。

「賄賂の田沼」などとは世の人は面白おかしく言いふらしますがそれを認定できる証拠など一つもないといいますから。

 

田沼家には大名家につきものの「家法」というものがなくそのために家臣団の緩みを生んで脇が甘くなり足元を掬われる要因となったと先生は仰ってその遺訓を紹介されていました。

 

「武芸こころがけ候うえ 

      余力をもって遊芸いたし候義は勝手次第 

        差し止めるに及ばず候こと 

         ただし不埒なる遊芸は致させまじきこと」

 

つまらないことをごちゃごちゃいわず「勝手次第」の文言は

すばらしいですね。

こういうボスの下で働ければさぞかし面白い仕事ができそうと思ってしまいますが、その鷹揚さが家臣の箍が外れることに発展させてしまったのでしょうか。

司会進行の長谷川氏、気合が入ってコントロールもバッチリでした。前回の反省が生きました。

 

③画像にありますように海抜4.7mに注目です。

海に近い拙寺の方が6mですからこの地域の低さというものがわかります。中学校側はもっと低いですよ。

こちらの画像から見ても萩間川から背後を衝く波があることを頭に入れなくてはなりません。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (木曜日, 15 12月 2016 11:48)

    ご苦労様でした。
    風邪を引かずに済みましたか。
    失脚の理由を知り、あれ?山師の登場?訳の分からない政策の数々?
    財政が苦しくなって 余計にどぶへ落ちるような。
    どこかで見たような。  一番前の席で何か感じたかな。

  • #2

    今井一光 (木曜日, 15 12月 2016 17:27)

    ありがとうございます。
    昨晩はご来場いただき感謝いたします。
    うちわの話ですがあれだけたくさんの方々がおみえになったことに
    つい小澤会長に「おめでとう」と言ってしまいました。
    あの時間帯の開催に一同半信半疑だったことはまぎれもない事実でした。
    来場者が少なければ講師に対しても失礼になりますからね。
    本当に良かったと思っています。
    再度申し上げます。
    おかげさまで ありがとうございます。