京都国立博物館こそ あの方広寺 梵鐘の推定地

昨晩のNHK「きょうの料理」、3日連続放映の「杉本家のお料理」の初日を見ました。3点の料理のうち「さんまの梅干し煮」は古くなった梅干しを無駄なく利用するという趣旨のようでしたが、生姜と梅干だけでさんまを「炊け」ば(私どもでは「煮る」と言います)焼くだけしか能の無かったその料理の幅が広がりますね。手間と言えばさんまのお腹を出すところくらいで、節子はんは「カンタンすぎて申し訳ない」くらいのことを喋っていました。

京都の人らしく薄口の感が漂いますが、さんまは健康に良さそうです。

 

話は飛びますが、8月のニュースで「魚油」の有効性についての発見を報じるものがありました。青魚やそれらの油についてはかねてより「健康にイイ」ということは漠然と知っていましたが・・・

 

私を含め皆さんが「運動と食事」について気をつかうところは同様だと思いますが、その理由の第一は「血管」の健全性ですね。そのケアによって心筋梗塞、心不全、脳溢血(脳梗塞・脳出血)の恐怖から「少しは逃れられるのではないか」という期待からですね。しかし最近耳目にする上記以外の病に「大動脈瘤破壊」なるものがあって、それに関して「その時はその時」風諦観があったものですが、その病気を予防しうる研究結果についての記事を報じていました。

 

「大動脈瘤は動脈の壁の一部が異常に大きくなった状態で

2015年には年間16000人以上が亡くなり、日本人の死因の9位」

 

破裂してその病気が発覚するという厄介な病状です。これまではなぜ突然に破裂するのかは「不明」というくくり。

ところが 

原因がわかってきたようです。記事によれば

 

「血管の壁の外側で脂肪細胞が増えており、その細胞が免疫細胞を呼び寄せていた。そして、免疫細胞が出す酵素が血管の壁の強度を保つ繊維を壊すことが分かった。血管内の圧力に耐えられなくなった結果、破裂するとみられる」(近畿大学)

とありました。

 

そしてラットによる実験では「魚油」を摂取した場合は「破壊のリスク」が減少したそうです。

健康の基本は食生活というのはわかっていますがなかなか実践できないところが歯がゆいところ。

質素で贅沢でないカンタンな料理は日本の歴史文化から学ぶのが正攻法です。そして基本は肉より魚ですね。

 

さて、方広寺の続き。そして大仏殿址はこちらまたはこちら

どのあたりで関係個所のブログを記したか失念していますが上記リンク先の中を探していただければどこかしらかぶつかるでしょうし、同じような記事があるかも知れません。何せいい加減なもので・・・。

 

そもそも秀吉の方広寺は今のスケールではなかったですね。

七条通を超えて三十三間堂にはみ出していたといいます。

ということで方広寺の主だった跡地はまぁ現在の豊国社ということもありますが、国立京都博物館の新しく2013年にできた「平成知新館」あたりはその中心地ということになりそうです。

南大門がその建物よりずっと南にあって、例の梵鐘のかかる鐘楼は噴水近くにあったといいます。

 

徳川にとっては豊家滅亡後その秀吉の構想(輪廻転生ライン)はとにかくもバラバラにすることに意図があったのでした。

 

私は「平成館」の落成以来、幾たびかこちらへの入場を試みましたが、なぜかなぜか行くたびに休館日が展示品入れ替え日となって目的を遂げられていませんでした。

そこで今度こそとこちらに行くことのみを考えて、(もっとも午後からは行かなくてはならない場所がありましたが)午前mも開館前にスタンバイしました。目的を晴れて達成した次第です(場所はこちら)。

 

1895年にできた重要文化財の「京都古都館」の画像の方が絵になりますので、そちらばかりやたらとアップしましたが、重文国宝クラスがズラリと展示されているのは平成館の方ですね。

もっとも明治館は入場不可。

一般520円で70歳以上はタダというのはベリーナイスでお財布的にもやさしくまた、内容も時間を忘れてしまうくらい充実しています(特別展は別)。

 

⑦画像は正面通から大和大路通を七条通方向。

ついココに車を停めたくなりますが七条通の博物館のコインパーキングへ。

多少なりとも割引があります(地域的に駐車料金は高い!!)。

 

⑩はロダンの背中から西洛方向を。秀吉は東山から昇りこの方向に沈む日輪を意識していたのです。

この方広寺の銘のドサクサとその持っていき方、落としどころの失敗から豊臣家は「日の目」を見る事ができなくなったというのは少々皮肉なことではあります。

 

一番最後の画像が七条通超えに見た三十三間堂方向。

養源院もこの先ですね。

 

今も残る方広寺の石垣には圧巻です。秀吉の並々ならぬ方広寺への思い入れも感じます。

 

あらためて地図の地番名をどうぞ。「鐘鋳町」「棟梁町」「塗師屋町」の名がみえます。