諸悪の根源は食生活 「糖尿病と高血圧」

人の生命と経済活動を天秤にかけたら・・・

コレ案外両立しないですね。

原発の再稼働と国民の生命と財産について考えれば明らかにその存在については無理があることは、あのフクシマはじめスリーマイル、チェルノブイリの事案で思い知らされました。


多くの失敗を犯してそれを見せつけておいて「次は絶対安全」という言葉について「信じろ」といわれてもちょっとドン引きしますね。

仏教世界でなくとも「人間は過ちを犯すモノ」であるという思想は定番で最も周知されていることであり、そのことに重ねて、地震・津波・火山・テロという外的要因へのリスクからどう回避しようというのでしょう。

「安全」という言葉の絵空事を感じざるを得ませんね。

人間の工作したものに対する人間の安全という感覚的なものに対して「自然」は「ただある」だけですが、人間の意思や想定を木端の如く打ち砕きましょう。そういうものなのです。そういう歴史を見てきました。


そして、人々が「リスキー」と思考する事案に対して、「それはそれでこっちに置いといて」的に経済活動の逸失利益をまず優先的に考える傾向がありますね。


小田原生まれの私の準地元で、学校関係のイベントや芦ノ湖の水上スキー、ウェイクボード等、色々な機会に出向いた箱根ですが、例の件で地元から観光客の減少を危惧する声があがっているとのこと。

地元ではその理由を「風評被害」と呼ぶようですが、昨年の御嶽山噴火の衝撃も記憶に新しい中、昨日の口永良部島の噴火画像を素人目に見たら血の気は引きますね。まさに「ドン引き」です。


箱根の方々には申し訳ないですが、もし大涌谷がアレと同じようなことになれば「安全」の根拠とされる「300m」などという数字がいかに楽観的であることか想像できます。

地形からすれば小涌谷(若い頃この地区のホテルでプールの監視員をしたことがあります・・・)と国道1号線はその下方に位置していて、火砕流を勘案してみれば「どうして安全?」と聞きたくなってしまいます。

この社会のことは「想定外」と「自己責任」で収束されがちになりますので、やはり最終的にはご自身の判断になりましょう。


御嶽山も箱根もそうですがそもそものウリは「火山と大自然」です。その副産物は温泉であり、トータルに安らぎという価値を見出して人々はその山へ向かいます。

そのこれまで胸を張って売り出していたモノは(自然現象ではありますが)時として人には辛く(噴火)あたります。

そのうえに観光業として発展を為した地域ではありますが、この自然現象は「死活問題!」といわれています。

そもそもその大自然を文句に人を集めてこれまで繁栄をもたらしてくれました。

観光客は安定した火山の荒々しさと吹き出す噴煙と温泉を楽しみに山に上がりました。


ところが現状のあの山は明らかに異常です。

火山の予知は地震より安易で予兆が確実にあるようですから、もし現況が噴火の予兆であるとしたら「安全」などとは言えないと思うのですが・・・

安易に地元経済界が当局に当たって「安全宣言」なるものを出させようと「画策しているのでは・・・」いう姿は見たくありませんね。それともこの記述も「風説」になるのでしょうか。

人々は定期的な自然からの「税金徴収」と思ってみるのはいかが。何せどうにもならないことですからね。


さて、先日「認知症予防にはチョコレート」という記事が出て、冷蔵庫に常備しているそれを思い出したように食べだした私ですが、カロリーの方も少々気になります。

喰えといったり喰うなと言ったり良くわからなくなりますね。


画像は日経新聞から。

「認知症は生活習慣で防げ 糖尿病や高血圧、リスク高く」という表題が付けられていました。

要は「糖尿病と高血圧を患った人が認知症になる」リスクが高いので食生活には気を使えということ。

「糖尿病の人は、アルツハイマー病で約1.5~2倍、脳血管性認知症で2~3倍、それぞれ発生頻度が高くなり」そして

「中年期からの高血圧管理が、将来の血管性認知症の予防に極めて重要である」とのこと。

先日、「朝食抜きの勧め」についてブログに記しましたが日経の記事でこういうのも。


「認知症の社会コスト14兆円 慶大医学部グループ推計」

「社会的コスト」の内訳は、(1)医療費1兆9千億円(入院約9703億円、外来約9412億円)(2)介護費6兆4千億円(在宅約3兆5281億円、施設約2兆9160億円)(3)家族などが無償で行う介護を金額に換算した「インフォーマルケアコスト」6兆2千億円・・・とのこと。

認知症の患者数が約462万人、予備軍は約400万人と推計(12年)されているという「数字」が初めてはじき出されたというニュースです。


「朝食抜き」のブログでも触れましたがその習慣が今一つ出回って来ないのは厚労省がキャンペーンを張るなど全面的に国民健康第一の考えにのっとって本腰を入れようとしないからですね。

私はこれも経済界、特に食品業界からのロビー活動が関わっているのではないかとちょいと穿って見ています。まんざら大嘘では無いような気がしますね。


日本人の半分が「もし朝食を摂らなかったら」というシミュレーションをして「消費減衰と経済に与える影響」という数字もついでにはじき出してもらいたいものです。

喫茶店やホテルのモーニングサービスも、調味料、食材、米に麦、乳製品、ジャムなどは勿論、ざっと推測すれば3食のうちの1/3の消費(経済活動)が無くなるということですからね。


そして上記「社会コスト」をこれも穿って見れば、病気があることによってコレだけの出費(経済活動)があってその出費はしっかりと収まるところに収まっているということですね。


酒やたばこの宣伝がなくならないのとどこか似ています。

結論としては人間すべて自己責任。巧みに誘惑はあってそれを見抜いて回避する自己のコントロールがは不可欠ですね。

「経済」重視、「人間」軽視の施策はいづれ崩壊しましょう。

家康も信玄も共通見解として「人」の大切さを強調していました。