無茶な寒暖差  寒の戻りと京阪バスツアー

「なんだ、この寒さはっ・・」とつい薄着で参加してしまった方以外の皆さんも一同に口走りました。

4月7.8の二日間は当山関西方面へのバス遠足。

「開祖の廟へ分骨」のならいのある私ども真宗門徒は京都東山に、東西本願寺でいえば、東は「大谷祖廟」、西は「大谷本廟」の如く縁者の遺骨を分骨します。

遺骨を納める家族も、分骨とは関係ない檀家さんたち―かつて分骨した縁者も含めて、そちらにお参りに向かうという企画がそれ。

 

参加者が固定的になっている中、それぞれが歳を重ね、それとともにどこかしら体に負担を抱えるようになって年々、「今年はヤバいかも・・・」と参加者が減りつつあります。

バスをチャーターして参加者を募って行くのは「参加者に限界が近づいているので次はやめてその翌年、隔年にしよう」という声ぼちぼち、私もその意向であって今年は「お休み」にするつもりでした。

 

しかし今回は先代の遺骨を分骨するという縁もあり、檀家さんに呼びかけてみました。

日にち選定に春休み重視か、桜の満開重視か考えて、後者を選択、結果的に「まずまず」ではありましたが、週間天気予報が発表される1週間前から関西から東海関東まで記憶に無いほどの不順続きの予報でやきもきさせられ、そのうえ開花状況も平年から比べてごく早め、いつもの「勝手にしやがれ」の気分で当日を迎えたのでした。

 

終始天気予報との睨めっこでしたが、降雨にあったとしても小雨レベル。最大降られたのは8日の大阪、朝の小雨。傘を持参しなかった私でしたが、濡れたとしても許容範囲、じきに雨は止んで青空が出るほどに回復していきました。

 

聞けば7日早朝のバス乗車時は降雨なくスンナリ乗り込みましたが、その後相良はずっと雨だったとのこと。

今回は祖廟へダイレクトに行かず、「ちょっと坂本見てから」と寄り道付き。大津SAからパラパラ来ましたが坂本は降雨なし。

それでも計画通り11時過ぎには祖廟到着しています。

 

何しろ平均年齢高めのツアーを無事に帰ってこられたことだけでも感謝に価することです。

これも聞きづてですが今、相良発のバスツアーでは年配者の事故が目立っているそうです。たとえば2月の某団体のツアーでは散策中に転倒するなどして3人が怪我、前回当山のツアーに参加していただいた方もその際、転倒して骨折、「ただいま入院中」とのこと。そして某老人会のツアーではやはり転倒者が出て、主催者だった檀家さんの方が、其の地の病院に付っきりとなったという話も。

 

まぁ、そもそも当山のツアーは最初から「フリータイム」と「散策」が売りですので、ある程度自分で動く自信がないと募集に応じられないかも知れません。さすがにリタイア多数だったかつての「安土城」行脚に懲りて、山城系はナシにしましたが、檀家さんをそれぞれ遠地で「野放し」状態にするというのは相当のリスクはありましょうね。だいたい携帯電話を持たない方も多数いますから。

何度もやってますが集合場所の統一にはコツがあるのですよ。それにしてもバスの運転手と、集合場所担当者は「胃が痛い」とのボヤキはありました。

 

そして、細かいことと反省点は色々ありましたが、無事に帰って来れただけでも合格点。60点「可」はいただけましょう。

 

なお、次男はこの寒の戻りで風邪でぶっ倒れた様。

寮の部屋は空調のみ。ハッキリ言って「寒い」そうですが、暖房器具持ち込に関しては許されているのが炬燵だけです。

暖かくなるのだから「イラネ」と無視していたらこの様です。

自己の管理に尽きるのですが。

 

学校への休み癖、「最初が肝心」の欠落と学業のおいてけぼりは危惧するところ。市販の風邪薬で死者が出まくっているというニュースも嫌な気分です。

即座の対応ができないのも仕方ないですね。どうなることやら。

 

画像は坂本、通称「日吉馬場」。

お馴染み「電線桜」(太閤桜)。この電線だけは何とかしなくちゃね。

近江は比較的開花が遅いので、「京都はおしまい」とは言われても大丈夫だろうと確信していました。

ツアーは滋賀院慈眼堂が皮切りです。