箱根「こわめし坂」の斜度 雪が降ったらダメ

小田原・相良間約150㎞を箱根新道R1のみで東名高速を使わずに往復していた時期が長かったため、交通事故を目にすることは多かったです。本当に交通事故は恐ろしいです。

 

私は車の運転はどちらかというと「導火線が短い」部類(流行り言葉になりそう・・・)、決してそれはよろしいことでは無いのですが短調な運転でボンヤリするよりはキレキレの運転が好きですね。昨日も記しましたが車の運転では何度かの危機も潜り抜けて助かり今があるのですが、自分の性格を知ってスポーツタイプの車はやめて、4輪駆動の重たい車にしています。

 

しかし性格上ノリノリの曲がかかると、やはり「人はそれをバカと呼ぶ」のでしょうが、よりクイックな運転に拍車がかかる傾向があるのです。

数日前、帰省した「奥の墓道」を載せた車内で、コマーシャルのパロディ曲の「Deep Purple― Burn」の使用について「つい見ちゃうなぁ」という話になりました。我らの懐メロですからね。

しかし「墓道」は「お茶らけで腹が立つ」とお怒りの様。

Deep Purpleは何より神聖でパロディにすることなどは許せないのでしょう。

建売屋さんのCMですから対象が「ジジババでガキはお呼びでない」というところはわかりますがノリだけで採用したというところかもしれません。

ブルートゥースでダウンロードしたそれを大音量で車内で流したのはお約束。「Highway Star」ともとども、心をハイテンションにさせてアドレナリン値をあげて、とても危ないの一語に尽きます。ああいうノリで車を駆ってはいけませんね。

強く反省しています。

 

さて、箱根はどの場所でも事故があっても不思議無い路線ですが、三島側から上がって比較的長いストレートの先の左カーブと続くお店がある右カーブの辺り、小田原方面からでしたら当然その逆になりますが、「笹原新田」は事故の多い場所です。

 

本来の箱根旧街道は殆どストレートでしたが自動車道としての国一は急坂の斜度を緩めるためにカーブを多くする必要があるという事情でした。

現在の国一の近辺の最大傾斜度は12%とのことですが、この「こわめし坂」と言われる旧東海道は平均20%、最大で40%だそうです。

私の車で急坂の直前まで進みましたが、さすがに躊躇して引き返しました。日坂の登り道のカーブでタイヤが空転した覚えがありましたので無茶なことはいたしません。タイヤのゴムが「勿体無い」を感じる齢でもあります。

 

こちらの旧街道、東海道の石畳の整備は現在進行中のようですが三島市はあの山中城も立派に整備を成し遂げていますし国の支援に沿った遺構を所有しているということもありますが同じ静岡県内の観光の取り組みとしては見習うべき所がありますね。

 

私は車両での通行ばかり、高3の時に自転車で国一の三島~小田原を8時間かけて行ったことぐらいですので石畳を歩いて散策するという機会はこれまでありません。

やってみたいとは思うもののタイミングが無いですね。

そうこうしているうちに足腰が弱ってどうにもならなくなりそうですが。

 

この事故の多いエリアを小田原側より下ってきて上記で記した左カーブの右にあるお店の手前10m、現在の国一を左右にクロスする道が旧東海道です。

小田原から下って左が登りで、山中城方面。右が三島方面への下りです(場所はここ)。

 

山中城へ登る道は石畳が復元されています。その先には本来の石畳がまだ残っているそうですが、断念しました。

国道から入ってスグのところに「一里塚」があります。

箱根路には正確な現在位置を旅人に知らせるために一里塚が設置されていました。「塚」そのものの如くぼた山です。

 

こわめし坂の由来は、人足が米を担いでこの坂を上る際、その汗と熱で米が炊き上がるようになってしまい、完全に火が通っていない「こわめし」=「硬いご飯」になってしまうことからだそうです。

 

②は小田原方面からの下り左カーブの図。

この辺りの住宅は何時車が突っ込んで来るかわからない場所。慣れとはいえ恐ろしいと思います。奥が杉崎商店。

①③は同地点から。消防団の施設の裏手が一里塚。

④⑤⑥は石畳と一里塚の様子。


旧東海道は国道一号を横断する場面が各所にありますが、緊張を強いられます。また、「ここは・・・」と思って車を停めようにも場所が無く諦めなくてはならない場所が多いです。