「阿弥陀さんを見るとホッとするね」東別院

先週の大河「官兵衛」はあの「事件」以来初の石山本願寺、顕如さんのシーン。

 真宗(本願寺)の御本尊といえば「一心一向阿弥陀如来」、立ち姿の阿弥陀さんでなくてはならないのですが、NHKさん相当手を抜いたのか、裏を取らずに収録し、それを本編で流してしまいました(キャプチャー画像はコレ)。

流れた仏さんの絵は「釈迦如来坐像」でしたね。

 

 大河で石山本願寺の場面を描いていただけるのは嬉しい限りですが、真宗門徒で大河ファンがどれだけいらっしゃるのかは分かりません。謝罪文が新聞紙上に掲載されたということはある程度の数の「疑問」があがっていたのでしょう。

 

 そういうことがあったからか、あの件以来初となった顕如さんのシーン、そのバックにあったのは歴とした「阿弥陀さん」でした。それも執拗とも思われるくらい念入りに映されて、これはこの間の件の「罪滅ぼしかも・・・」と思った次第です。

 

 さて、標記は本日の法要に、名古屋から来訪された方の談。

名古屋東別院(場所はここ)近隣在住でやはりそちらの檀家さんだとのこと。

五木寛之の「親鸞」を描いた新聞連載を評し、「私は吉川英治の方が好き・・・」など開祖に対する深い思いを語っていました。

私は五木寛之の方でさえ最初の上下巻のみで激動編・完結編には進めていませんし、まして吉川英治の方などまったく読んでみようとも思ったことがありませんでした。

 

 両作家のそれらは少しばかり「読むぞ」と気合いを入れなおし大きく深呼吸してから当たらなくてはなりませんね。

ましてそれらの比較論に関しては少々時間を戴かなくてはなりません。

 

 一応、吉川英治の「親鸞」に関して、後日、吉川英治自らが語った後述(講演会口述)、「親鸞聖人について」(昭和36年)が青空文庫にありました。感じだけでも。

 

 画像は名古屋東別院と阿弥陀さま。

自分も阿弥陀さま以外、考えられません。一途ですね。

こちらは一如さんにご縁のある寺でもあります。
東別院の御堂らは元禄年間に一如さんの創建、大工伊藤平左衛門の手によるものでしたが例にもれず昭和20年の空襲で焼失しています。

 ちなみに一如さんは16代目(顕如さんは11代目)の法主で大工棟梁伊藤平左衛門(流)の名は現在の大澤寺の建立にもその名が出てきます。