五輪(地水火風空)雑感 結構楽しんでる私

メダルメダルと喧しい日々が続きます。

無責任な傍観者として思う事少々。

出場者に余計なプレス(精神的重圧と度重なる取材)を与えて、「気の毒なものだのう」風には見てはいるものの、出場者中には「メダル獲る取る」と事前に吹聴している方もいらっしゃるようで・・・。

  

 今の所、選手へのインタビューを見ていて、その手の勇ましいことを仰っている人たちに限って年配系、場数を踏んだ選手であり、結果の方もあまり芳しいものでは無さそうで、それは周知の通り。

 

 そして当初それらを獲得した3人は何れも10代で初出場。

弱い弱いと思われていた男の子たちでした。

試合前のお決まりのメディアの取材でマイクを向けられた彼らは「メダル!!」と振られても「自分らしさが出れば」「思いっきり」「楽しんできます」とそれらの獲得などは二の次であるかのよう。恰好良かったです。

 

 ここに純粋な競技者と前者の恰も「国を背負っている」くらいの悲壮感が漂って玉砕するが如くの対比を感じてしまいます。

人は歳をとると徐々に欲も増して、外からもいろいろ煽らられて「天狗」と化してしまうのでしょうか。

人間何かをするに「踏み外す」際の典型的スタンスの様な気がします。

まぁそういう姿を「雑念の塊りとなった」とでも言うのでしょうね。精神論でしょうが。

 

 自らの意気を高揚させるためであっても「高慢」を感じさせ「謙虚さ」の欠落したビックマウスへの「仕置き」は、「運」というものがもしや「神仏」の差配によるものであったとしたら何となく合点がいくというものです。(本当は内から何かが崩れていくのでしょうが)

すべてが実力だけで決まるというのではつまらないですしね。

 

 そして少々酷ですが、スポーツの世界は15歳~25歳までが旬でそれ以降の年齢では余程の体力と精神の強靭さが無ければ世界に向かっては歯が立たないようですね。

 その世界で後進の者が続かない事を理由とするより、自らが退くことによって次に続く若き芽を育てる側に回る事が先人たるものの心がけの様な気がします。どの世界も同様ですね。

それを一言でキレイに言えば「新陳代謝」、どの世界でも不可欠な作用です。

 

 何度も続けて参加するということもその人にとってはある意味名誉ですが、俯瞰して見れば「若い人が続かない、育てられない」という各協会の能力欠乏を露呈しているかの如くですね。

まぁ順位を上げて競う「たかがゲーム」ですので、どうでもいいことといっては「どうでもいいこと」ですが・・・。

 

 怪我を抱えてその再発が予想できる人を参加者にノミネートし、直前に棄権したという事案もそうですが、インフルエンザに罹患した人を数日休ませて出場させる甘さも不可解でした。

 あの感染症の完癒には私なら1か月以上はかかるでしょう。

数日寝込むだけで関節の動きや筋力は鈍ってしまいますので、ひょいと休んだだけで100%復活できる筈もなく・・・

 

  私が「冬」の競技で楽しみにしている女子カーリングですが溜息混じりになったのは私だけでしょうか。

あの場に行って風邪をひいてしまうことは不幸なことですが、やはり自己管理責任をとられても仕方ない事。

体調不良の彼女を出したのもスタッフの「不覚」であったと思われてもこれも致し方ないでしょう。

 

 さて、カーリングはアメリカに続きイギリスに大負けして今後の興味は「どうでもよく」なったワケですが、イギリス戦の中で目が行ってしまったのは試合の経過よりもイギリス女性の目の青さ。人種の違い、個体差もあるのでしょうが、テレビでアップされたデカくて透き通るような青い目には驚きました。

 

 その目を見ながら同じ島国日本とは違って各人種入り混じった「アングロサクソン」の血脈と、その「血」の演出した日本の戦乱期以上に残虐性を発した歴史を想像したわけですが、今のイギリスであっても脈々とその歴史を引きずっている事を思い出した次第です。

 

 北アイルランド問題は殊に著名で、アイルランドが対イギリスへの反発へのベースとなっている植民地時代に被った「ジャガイモ飢饉」という欧州では「食糧事情と経済と人の流れ」を語る上で教科書的教訓と成り得る事件がありますが、その謝罪を正式にブレア英国首相がしていました。

「ジャガイモ・・・」の件はアメリカにアイルランド移民が増えていく要因となったのですがあの「マディソン郡の橋」の主人公、キンケイドも作中で使用された詩の作者、イェーツもアイリッシュでした。

 最近では一時は欧州を震撼させたIRAと呼ばれる組織だったテロも聞かなくなりましたね。この双方が融和と平和を求める姿勢は素晴らしいことだと思います。 

 

 金メダルを取った少年に総理大臣が電話をかけて「おめでとう」というパフォーマンスが放映されていましたが、これも安上がりな政治家役得の宣伝広告の様。

その後に放映されたニュースではイギリスで発生した大洪水にウィリアムとヘンリーの両王子が軍の活動にあわせて私服で現地に赴いて、腰まで泥水に浸かって土嚢運びをしているという報道。

後者の方をパフォーマンスというのはどうかと思いますが、画像としてはそちらの方に感動を覚えましたね。

「みんなと一緒だよ」という気持ちを発するところが素晴らしのですよ。日本でいえば皇太子ですよね。

日本でしたら宮内庁のお偉いさんが引きとめるでしょうが。

 テレビなど露出度の高い人の高慢な発言と偉ぶった態度に人心はいずれ離れていくものと思います。

 

 欧州大陸混血のイギリスの「血」と東アジア純血を重んじる日本人の「血」の違いなのでしょうか。

日本人を以前から「島国根性」と「器が小さい」という意味で形容されてはいますね。

 

 さて、ようやく日本中が期待していた?「金メダル」が1つ得られて安堵されている方、まぁ御当人が一番うれしいことでしょうから、その他その喜びは殆ど便乗組。

 傍観者のお茶の間評論に徹している私もついでに喜んでいるわけですが、今回の100点を超えた最初の演技の曲を聞いて「ほぉうっ!」と感じた人はかなりの齢を喰ったロックファンかと。

 

 あの曲は、あれ以来ネットではダウンロードが20倍に跳ね上がったそうですが、そもそも欧州では超有名、かれこれ半世紀以上に渡って慣れ親しまれているゲイリー・ムーア「パリの散歩道」です。

独特の心地よさと哀愁をも誘うあの「泣きのギター」。選曲と振付とも高得点に一役買ったことでしょう。

 

 横浜の友人「奥の墓道」の懇意にしている日本舞踊教室にいる彼(今は教室に住みこんでいて生徒の世話役をしているそうです)はその墓場歩きにいつも同行しているのですが~私も一度3人で鎌倉を歩きました~繊細で体格も細見、フワっとした感じの彼の愛称は「Thin  Lizzy・・・シン・リジー」。「墓道」がそう呼んでいました。

本名は忘れましたが「Lizzie」とは「エリザベス」の略称とも。「おんぼろ車」という意だそうです。

私が生れた当初、家で飼っていたスピッツの名が Lizzyと聞かされて育ちましたので耳に親しい名でもあります。

 

 アイルランド生れのロックバンド「Thin  Lizzy」に北アイルランド生まれのギタリスト、ゲイリー・ムーアが合流したり離れたり、双方アイルランドならずとも英国はじめヨーロッパ、そしてロシア人たちの耳にはお馴染みの絶対的ヒーローだったわけです。

ムーアは2011年に亡くなっています。彼もきっと「金メダル」を祝福していることでしょう。

 

参考までにユーチューブを貼り付けています。両方ともラブソングですね。

Gary Moore の方は「パリ・・・ 」ではなくクラプトンもカバーしているブルースナンバーです。「パリ・・・ 」の方も検索すれば一発でヒットするでしょう。

 

Thin Lizzy - Still in love with you 

Gary Moore - Still Got The Blues

 

 画像はまたしても東海・関東の住人の頭の中を真っ白にした雪地獄。一般道の放置車両だそうです。

東名高速未だ通行止めで見通したたずの報で凍結の車中に取り残されている人が多数出ているようです。

憎たらしいでしょうが、相良は雨と強風のみでした。

 

 「奥の墓道」の居住地は磯子プリンスホテルの先、港南区上大岡寄りです。坂だらけの横浜、2週続きでアルペンかクロスカウントリーの競技場の如くと化してちょっと歩けば靴の中大浸水に転倒の危険。

「もうたくさん」と言いながら彼は結構楽んでいそう。動画を送りながら解説していました。