やっぱ落選世界遺産 鎌倉

ユネスコの国際記念物遺跡会議(イコモス)が、世界文化遺産に

登録するよう勧告した「富士山」はいよいよ指定される日が近づいています。各方面盛り上がっている様で落選した三保松原も含めて当地では連日のようにどこかの番組でそれに因んだ放送がされています(その後三保松原は何とか認定のはこびとなりました)。

 私は地元県ではありますが、ごく身近な富士というお山はやはり遠くからその姿を眺めているのが一番と思っています。

よってあの山を登ろうなどと思ったことは一度もありませんね。

テレビの画像を拝見しているとまるであの場所にそぐわない人の列は、新宿か原宿の雑踏の如しであり、以前よりましてさらさら登ってやろうなどという考えは消えました。

よって私の「富士に関わる遊び」は河口湖や山中湖等でSKIを引っ張ってもらったこと、あるいは実際に歩いたのは樹海程度のものです。

SKIも樹海も一時期、相当ハマって夏場はSKI、特に冬場は樹海へ・・・実は当時は墓場より樹海を放浪していた方が多かったです。

 詳細は控えますが樹海の一番の思い出は2002年のお盆休みの「失踪者発見」でしたね。午前中早くの出来事でしたが当初事件性アリとのことから第一発見者の私たちへの強烈な取材攻勢で休みが台無し、夕方のニュースでも各局露出して、沖縄の友人からも電話が来る始末。誰もが「第一発見者犯人」を見当に入れて追い掛け回されました。

ちなみに休み明けに会社常務より「人助けをしたのだから社内表彰を」と打診されましたが「恥ずかしいので」ということで固辞しました。

そのこと以来富士樹海方面からは足が遠ざかっています。

樹海というと人によって「死者のイメージ」がするそうですが私には「生命」を感じる場所です。

実際にあそこで発見したのは「命」でしたから。

 

 さて三保松原と鎌倉は除外されるという結果で明暗が別れたことは世間周知、紙上等既報です。

傍観者として無責任な発言を再びさせてもらえば鎌倉は予想通りでした。

昨年9月のブログにて記しましたが高級住宅地・駅前の観光客雑踏はかなりのマイナス要因でしょうね。イコモスも「都市化が進んでいる」ことが問題点と指摘しているようです。何と言っても街中は道を歩くに命がけですからね。

この「名誉」(?)を頂くことへの価値感の抱き方の違いでしょうが、もうこれ以上の観光客を誘致する能力はハッキリ言って鎌倉にはありませんね。

市内車両乗り入れを禁止にして「パス通行のみ」くらいの抜本策でも無い限り指定はムリですよ。

根っからの鎌倉ファンや住民が指定に反対しているのもその要因でもありましょう。

傍観者としては「どっちでもいい」ことではあります。

オリンピックと同等ですね。

 

画像①~③は「奥の墓道」からの画像。

鎌倉文学館です(場所はここ)。画像は5月下旬。おそらく今頃はそれ以上にバラが咲き乱れているだろう・・・と。文学館の詳細は各自お調べを。

④の画像が静岡は駿府城址から少し南側、旧新静岡センターを壊して建てられたSC駐車場からの富士の眺め。

義元も家康も早雲も目にした姿に近い大きさでしょう。