ありがとう ごめんなさい  悪口を言わない

当流でいう「ありがとう」(感謝)と「ごめんなさい」(慙愧ある懺悔―ざんきあるさんげ)の込められた行動や言葉は一言で言ったらそれは「南無阿弥陀仏」ですね。

 

その二つの言葉は生まれて少し幼稚園等に通うようになった頃から執拗に先生やら親やら色々な人に教わってきた言葉と、「刷り込まれた習慣」です。

そのようにして身に着けてきたこととはいえ年を重ねても、いや重ねた故からか一向にその語が口から出てこないという方が多いそうですね。

 

その言葉が己の口から出ることは大事なことですがやはり、心の中が真っ暗では意味が無いとよく言います。

しかし最近の傾向で案外、口からそれら三つ子でもわかる言葉を私たち大人が簡単に発することさえも難しいと言います。どちら様もプライドが高いのでしょうか。

 

 仏教世界で克服すべき最も根本的な三つの煩悩であるとして(三毒)貪欲・瞋恚・愚痴という言葉がありますが、それらをひとまとめにして簡単に深層心が口に出てくるのが所謂「悪口雑言」。

 やはり「お友達の悪口はいけません」と学校で教わりましたが「ありがとう ごめんなさい」が言えないかわりに「悪口」は簡単に口から出てしまうものです。

 

東京都知事の「我が世の春」から出た短慮でしょうが、世界はホンネを晒してしまったあの人の言動を見逃さないでしょう。

3都市のうちどうやって「落選の理由を見つけるか」という時期だけに致命的な発言でした。

人間増長するとまさに口は災いの元、調子に乗ってペラペラと・・・慎まなくてはなりません。

一番悔しがっているあの方の姿は想像に難くありませんが、これがホント、後の祭り。

世界中から失笑をかっていることは紛れもない事実ですね。

招致には取り返しにならないような失態となった気がします。

私はどちらで開催されても楽しみにさせていただきますが・・・。

 

画像は先日の榛原、火葬場北側の台地上から見た空港方面。

今月2回目の榛原地区のお悔みにて。みどり鮮やかポカポカ陽気は居眠りを誘います。空気もうまい。

①の山並みの上にちょこんと出ている左の山が粟ケ岳。

この谷は今、お茶の刈り入れをしているところです。ちょっと遅めでしょうか、GW前には殆ど新茶は終わっている様ですので。

今年の新茶の生育は不良。霜の発生もあって70%と聞きます。

最近のお茶農家を取り巻く環境は浮き世の騒ぎと裏腹に悪くなるばかりのようです。

 

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (水曜日, 01 5月 2013 08:38)

    2度目の都市よりは初めての都市で開催される方がいいんじゃないでしょうか。
    そういう運命だったのでしょうね。
    お茶業界もそうですが、農業自体TPPも絡んで
    変らなければ生き残れないでしょうね。
    (商店も同じですが)
    集約と叫んで何十年。
    JAのTPP反対を見ていると保身で動いているとしか
    思えません。

    これは悪口かな?
    他人には言えるものですね。

  • #2

    今井一光 (水曜日, 01 5月 2013 23:24)

    ありがとうございます。
    利害関係における「保身」は人間誰でも同じに見えます。
    御身大切の行動こそ当然で時としてちょっとした苦労にご褒美と公言して憚らないほどですしね。

    その保身を「交渉力」と言って我が身にとって都合のいい条件を相手から引き出すなどというのも最近の流行りのフレーズの一つです。
    経済活動も自分だけの利益を考えるようになると横暴に振舞って人間関係もギクシャクしてくるものですから常に自身を客観的に見ていられるかが重要てせすね。往々にして調子に乗るのが私ってものですから。

    TPPは方向としては大企業の保護が主体なのでしょうね。
    政治は大企業(大商人)あってのものという思想が室町以降続いていますし。農民は生かさず殺さずのスタンスでしょうか。

    批判と「悪口」とは違いましょう。
    対象が特定の個人ではなく一般論ですので・・・。
    また、特定の個人とはいえ、政府要人など特殊な仕事に携わる者、著名な人への庶民レベルの批判は許されることと思います。