華道も傾奇者(かぶきもの)と揶揄された時代

昨日、本堂と庫裏が飛びそうになるような強風、びゅーびゅーの中の法事に、皆さん耐え忍んでいただきました後、故人の参列者のお孫さんの高校生に「2ショットで写真を撮りたい」などと云われてポーズを取って、上々の気分で午後から別にご招待いただいていた「いけばな展」へ向かいました。

 

 「いけばな展」は当地の春の幕開けの報せ、多目的ホール「いーら」の駐車場が満杯になるほどの盛況の様。

「いーら」は言ってみれば当山の「西側に控える裏山」といえるくらいの近隣で、暖かければ散歩コース程度の距離です(場所はここ)。

 

そちらではお檀家様の方々も多くいらしてます。

お茶の先生、華道の先生方にお出迎えいただいて、お茶の御接待を頂いたうえに各作品を拝見するというコースです。

作品展をブラッとさせていただいて気づいたことは会場にいらした方は99%女性でした。

 

茶の湯は御存知、「わび茶」を成立させた千宗易(利休)はじめ並居る戦国大名がこぞってその道を歩みましたが、歴史上私の知っているその道に登場する人物は「男」ばかりで女は登場してきません。

 

また華道は元々、仏華、供華が発祥と思いますが、私は歴史上インパクトある華道の信奉者として、「ばさら大名」「傾奇者」と呼ばれた佐々木道誉を思い出しますね。

NHK大河の「太平記」の中で自らいけた華を自慢しているシーンが思い浮かびます。

これらも時代が変わると人々の趣向というものが一変してしまうといういい例 ですね。