十日十夜別時念仏会 浄土宗系

この季節、われら真宗大谷派における大法要は報恩講であることは言うに及ばずです。

同じ称名念仏を標する親鸞聖人の師匠、法然上人の開いた浄土宗や天台系の阿弥陀如来を信奉する寺院におけるこの時節の法要に「お十夜」(おじゅうや)とも呼ばれる法要がとり行われています。

 

 浄土教系仏典に「現世で十日十夜にわたり善行を行えば、仏国土で千年間善行を行ったことよりも勝る」という教えをもとに、阿弥陀如来への報恩感謝、お念仏の尊さを実践する法要です。

紅葉の名所、真如堂―真正極楽寺―では、11月5日~15日に行われているそうですが真如堂の阿弥陀如来は女人救済の「うなづきの弥陀」としの別名があるとのことです。

小豆粥はお供物であがった小豆飯(赤飯)を粥として振る舞う習わしの様ですが、わが親鸞さんの好物も小豆と聞いていましたので私が報恩講で「おしるこ屋」にこだわって出店してもらったこともOKなわけで・・・

一説に粥のことを「おじや」と呼ぶのは「お十夜」からきていると。

また期間中、病気除けにタコを食べるという習いがあって真如堂門前で売っているそうです。

このことから大澤寺境内でたこ焼き屋をやってもOKですね?

 

お酒は「禁葷酒山門」の結界石でお馴染み、禅宗のお寺では有り得ないところですが 蓮如さんが遠方よりはるばる寒中参拝に駆け付けたご門徒さんに酒を温めて振る舞った話は有名ですね。

よって大澤寺は「何でもあり」です。

画像は家康寄贈 当山阿弥陀如来立像です。今回報恩講より。