「第」の意味

「第」という字について。

鎌倉「筋替橋」の石標に目を通すと「泰村の第ヲ攻メシコト」という言葉にあたります。

これって「弟という字の間違い?」と、「三浦㤗村の弟」を攻めたということならば話はスンナリと通るような気がしますね。

しかしこの石標は昭和14年製作と時間も経過しているもので今更「誤字」などあるものでしょうか。

ということでまず「弟」。

「おとうと」は「おとひと」が元で漢字であてれば「劣った人」からきています。

男女に関係無くきょうだいの中で下の者の意です。男だけに限られたのは江戸時代になってからだそうですので「吾妻鑑」から転記しているので転記ミスだとしてもその語を使用すれば極めて限定不能の曖昧な人物を差すことになります。

よって「弟」という記述も今でいえばだいたい意味の通る言葉ですが当時の慣例から云って不自然な言葉になってしまいます。

 

 では「第」はどうでしょうか。

「第」といえば数字の頭に来て順序、序列を現す字というイメージが大きいですがそれとは別に「立派な家 館 邸宅」という意味もあるのです。

よってこちらの意味は「㤗村の邸宅」が正解で、「弟?」でも何でも無いのです。

 

足利尊氏邸を三条坊門第(さんじょうぼうもんだい)または三条坊門殿、秀吉の京都の邸宅、聚楽第(じゅらくだい/じゅらくてい)はあまりにも勇名、

そのお屋敷のことを「第」と呼んでいます。

そして戦国時代はお馴染みの「館」「屋形」となりました。

 

風車は御前崎。夏の終わりの澄んだ空。吸い込まれそうな青です。

 

凄い静かです。嵐(台風)の前の静けさですね。急に荒れだすのでしょうか。