家訓 四 『婦人女子之言一切不可聞』

「婦人女子の言っていることなどは一切聞くべからず」という文言は今の今、耳にするととても新鮮ですね。勇ましい男社会全盛の頃のお話です。

それも家訓(かきん)ですよ。「会津家訓15カ条」(福島県 大河ドラマ『八重の桜』PR体制整備事業より)。

 

これは当ブログにて既出の小櫃与五右衛門保科正之らの思想が会津藩の家訓としてまとめたものに記されたものの1つです。

保科正之という庶民的で後世評価も高い政治家の家訓としては信じられなくまた、耳を疑うような言葉でもあります。聴き方によっては強烈な「男尊女卑」に聞こえますが「そもそも男は女に弱いのでとかく流されてしまう、ならば一切聞く耳を持たない方がいい」とでも解してください。

まだまだその言葉の如く「フムフム」と頷いている方もいらっしゃるかも知れませんが、現状は「男子のメダルの話、一切聞くべからず」の様ですね。

女子バレーに女子サッカー・・・スポーツ界は女子でもっている感否定できません。(スポーツはバカにできません。国政の政治家さんなどよりもはるかに政治力があり国際的にも露出度、知名度とも断トツですから。

よって陳腐化した政界ではよくスポーツ界、芸能界から候補者を見つけてくることがありますね。作家なども自らの才をあきらめて政治家になることもかつてありました。まるで仕事をリタイヤした人の再雇用場、片手間、悪く言えばゴミタメかもしれません。ステータスなどと思うのは過去の時代。

おっと失礼、職業による差別はとんでもないことですね)

消費税あげられる庶民の愚痴と思って聞いていただければ。

 

その他もろもろ「日本男児」などという言葉はもはや死語、いっそのこと男どもは一旦どの社会の指導者からも退出して女性の感覚で方向性を決めていけば案外、停滞する政治も、国際関係も、デフレスパイラルも、すべてがうまくいくのかとも思ってしまいますよ。まぁ各御家庭においてはその方向にあるでしょうが。

 

 また当宗派真宗系のお坊さんで女性住職率は一番高いと思います。

現在当派御門主はハンディキャップを克服されている方で私の知りうる限りどの宗派でもそのような例を聞いたことはありません。

そういう意味では「平等」についてとことんつきつめた宗派です。

(余談ですが研修会などで住職同士が男女で仲良くなったとしてもそれぞれが寺を代表していたら婚姻にはつながりにくいですね 残念)

 そういうことからいずれ女性御門主の出現があっても何ら不思議が無いのが当流です。

 それにしてもこの100年強の間に180°立場が変わるものでしょうか。

まぁ境内に蝉取り、山にクワガタ捕りの男の子が見えなくなりゲームやスマフォがバカ売れする時代ですから頷けます。

 

さてその家訓の背景はちょっとした女性の嫉妬心と間違いが大きな話に発展したということに保科が痛く猛省しどうにもならない事態に対して後世に残すため家訓にまで銘記したものでしょう。

その辺りのお話はだいたいこんな韓流ドラマ風ドタバタ劇です。

正之の長女、媛(はる)姫は上杉家米沢藩30万石に嫁ぎました。

数年後側室の産んだ四女が加賀120万石に縁組が決まります。

実母の於万の方(以前は側室だった)が我が子媛姫よりもずっと大藩に嫁ぐ側室の子を許せず江戸藩邸にて婚礼後の内輪の宴席で新婦の膳に毒を盛らせます。

どっこい新婦の侍女が気転を働かせたのか御膳を媛姫とチェンジしてしまいそれを食した媛姫は亡くなるというオチです。

みっともないのは保科。保科はどう処断するか悩み挙句、張本人の妻を罰することができずに多くの侍女たちの不行き届きを咎にしたとのことです。

保科正之の大いなる悔恨となったといいます。これが標記の家訓の遠因となったと。

 

画像は女帝「推古(554~628)天皇陵」大昔は女性君主、結構あるのですよ。

 

★私の高校以来の友人でサッカー通、熱烈なサッカーファンで以前から我が家では「日本サッカー協会」とからかう御仁がおりますが、今回のオリンピックサッカー男子の3位決定戦について小生に寸評が届きました。

私も大いに賛同いたします。

ドンマイ、ドンマイと自陣のミスをオブラートに包みこむ優しさも日本人の誇りですが、それだけでは強くなりませんね。厳しい言葉で本当の事を指摘する、それが時には必要ですよ。

 

似非サッカー協会担当殿のコメント

『日本の2失点を見てくれたまえ。ほんと間抜けだ。

日本の攻撃、得点の可能性全く感じられず、引いて守る相手に手間暇かけ過ぎ。今回のオリンピックで日本の特徴は世界に絶賛された永井を中心とした速攻カウンターにあった。怪我で持ち味を出せないのに何故出すのかね。

得点を重ねた韓国の攻撃は日本のディフェンスのミスから、そして往年の長崎国見高校を彷彿させ、つまらないサッカーではあるが、非常に合理的。

実にいやな試合を見せられてしまった。メダルだ、金だとはしゃいで結局手ぶらで帰国、恥さらし。マスコミも同罪。不愉快だ。』

 

私はだいたいそんなことだろうと思って寝ましたが本当に起きていないで良かったですね。つくづく翌日のダイジェスト見てそう思いました。

観客を喜ばす華麗なパスサッカーより泥臭く点をがむしゃらに獲りにいく「肉食系」サッカーがいいですね。まぁ華麗でも何でもないバックパスが多く遅攻好き(美しい組立?)で緩みっぱなしのサッカーでした。

メキシコのサッカーも成長していました。おめでとう金メダル。