逃亡と虚を衝く謀(はかりごと)は「女装」にて 卑怯道

ユリとブーゲンが咲きました
ユリとブーゲンが咲きました

以前より世間様を騒がしているあの集団の一人、特別手配になって「現在、逃走中」の方がいます。その彼がその様にして逃亡を続けているとは言いませんが古来より「女装」は逃亡と相手の油断を誘う常套手段になっています。

最近では「趣味」でその手の方向に行っちゃっている輩も多いようですが、これは衆人に見せる歓びと自己満足?と思いますので従前の逃亡のための手段、助かるための目くらましという趣からは本質が違っています。

しかしながらコレもまた日本の伝統ともいうべき卑怯道の一つで古来から伝わる幻惑戦法です。この戦法、一応ギリシャ神話にも登場しているようですので我が国だけのものでは無いようですが。

 古事記では日本武尊(ヤマトタケル)が双子の兄を「八つ裂き」にして殺したあと熊襲(くまそ)の征伐を命じられてしまい、熊襲の兄弟の宴席に女装して紛れ込みました。酔っぱらった兄に呼ばれて膝の上にちゃっかり乗せられたところを兄、それを見て逃げる弟は背中からズバっと。

ちなみにアメリカの西部劇では「後ろから」と「丸腰の相手」を殺傷すればズバリ「卑怯者」=「臆病者」の烙印を押されて生涯、後ろ指を差されました。歴史の多少の深浅の差がありますが勝負のつけ方の倫理観には180°違った感覚があります。

 出雲神話の素戔嗚(すさのお)尊が八岐大蛇(やまたのおろち)退治の折りに毒酒を飲ませて女装して騙し討ったという話もあります。

これらを見ていると危険な場所は以前記した如く、①風呂場が一番で次に②酒宴と③姫さま・・・ですね。「油断する場所」の3パターンです。付け加えれば ヤマトタケルが兄を殺した④厠(トイレ)がありますね。今時①と④はノーケアですが、私は飲酒の習慣は無いものの酒宴には恥を忍びつつも、しょっちゅう顔を出して(素面で)羽目を外しています。いつも帰宅しては反省していますし。

また、姫さまときたらとことん弱いものがありますね。

男は②と③で墓穴を掘るのです。

さて22時NHK「誾千代姫」小和田先生出演します。