駿府城 

27日静岡新聞記事より。「駿府城再建市民の会」の立ち上げだそうです。記事写真でマイクで説明されている方は大澤寺本堂修復事業で建築委員をされた小澤幸吉氏。五層七階高さ45mの天主閣の再建となれば相当の事業となりそうです。静岡の名所として一番に取沙汰されていい事案であることは確かです。

ただし小和田哲男先生のお考えが今川館の検証と駿府城の確固たる考古学的調査に基づく再現です。静岡駅前に今川義元の銅像が建つ前にこちらを進める状況であったならおそらく先生は苦虫潰した顔をされるのではないでしょうか。そこのところ先生のお考えを聞いてみたいです。

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コメント: 2
  • #1

    小和田哲男 (火曜日, 28 2月 2012 09:51)

    「天守がほしい」という市民感情は理解できますので、あえて反対の行動はとりませんが、いいかげんな復元はしてほしくないという思いは強くもっています。
    それと、「墓場放浪記 徒然」読ませていただきました。私は子どもの頃、小学校5年生から住んだのが東京の雑司ヶ谷で、近くの雑司ヶ谷墓地は遊び場でした。墓石の家紋に興味をもち、そこに紙をあて、2B鉛筆でこすって「拓本」を取ったことを覚えています。

  • #2

    今井一光 (火曜日, 28 2月 2012 19:11)

    ありがとうございます。
    先生の仰る通りだと思います。何よりここでは小山城という「イイ」お手本がありますので・・・駿府城で同じ類のこととなればその「恥」どころでは無くなります。現場で頑張っている小澤さんほか会の方々には励ましの声は送りたいものの
    当然に今川館が埋没するという事実、ましてその上に建つ駿府城が資金不足によって鉄筋コンクリートのいわゆる「資料館」だったらという不安も残ります。
     先生の子供時代についてのエピソードもうれしいお言葉です。拙寺は雑司ヶ谷ほど広範囲の方々が集まる墓所ではなくごく狭いエリアですので、まさにその家紋こそが過去の繋がりを示唆する有力なアイテムだと思っています。
    お忙しいところコメントをいただきありがとうございました。またご指導のほどよろしくお願いいたします。