盂蘭盆会雑記 両界曼荼羅と阿弥陀来迎図 来迎院

案外と暑さを感じない日々が続きます。

夕刻には今年初めてアブラゼミの声が。いよいよ真夏に向かう様です。

そして台風9号のコースは沖縄をかすめてそのまま中国大陸へ進むよう。いずれは勢力減衰し、ただの低気圧として日本にやってくるのでしょうが、とりあえず九州直撃がないようでそれはまずまずでした。

しかし南国から連れてきた湿潤な空気が積み重なれば大雨を降らしますからね。油断ができません。

台風のコースの違いによって人の生活・人生まで変わってしまうのですから、自然というものは恐ろしい。

今のところ直撃しそうな中国大陸の皆さんはその準備にハラハラの躰でしょうね。生き死に関わることです。

私の場合は「たまたま」セーフというだけ。

 

ここのところ私の庫裏の時間は7月11日の盂蘭盆会法要の支度で頭がいっぱい。

まぁ日々いろいろありますが何とかやらせていただいています。

 

その盂蘭盆会法要前の御門徒さんへの回文お知らせに必ず添えているのが「住職雑感と盂蘭盆会参詣の勧め」です。

今回の内容は以前拙ブログで記したものと殆ど同様ですが、あらためてその回文の内容をそのまま転記いたします。

その件、案外と健康維持の盲点となるところですからね。

 

思わぬ災難を招く口の中  口は災いの元

               口腔ケアは 健康の基本

 

「京都国立博物館の裏にある豊国神社宝物館に変わった展示物があります。秀吉の家臣加藤嘉明が秀吉自身から賜ったという 

秀吉の歯です。

ちなみに加藤嘉明は異色の人で元は三河の住。父が家康家臣で三河一向一揆で一揆側についたため出奔して流浪し秀吉の配下となりました。

厚い真宗門徒で遺骨は大谷祖廟に納められていますので私どもが祖廟に御参りする際はこの加藤嘉明にも同時に手を合わせることになります。

その人が下賜された「歯」とは秀吉が歯槽膿漏によって脱落した(上あごの左側の奥歯)最後の1本だったとのこと。

それは表面がすり減り歯垢や歯石だらけ。

人生後半、美食に甘い物好き~天野酒が好み~で歯磨き習慣がない人のなれの果てといった教訓的遺物です。

 

秀吉の没年齢は61歳ですからそれ以前に歯がすべて脱落しているということですが、当時の人の寿命の短さにも納得できます。 

40代後半の真田信繁なども「歯がボロボロになった」の書面が残っていました。

 

私の叔父の知り合いの方で初期のインプラント施術(5本)を行った方がいますが顎の骨の老化と歯槽膿漏によってすべてが脱落

してしまったそう。その後の処置について検討している間に突然亡くなってしまいました。

 

歯周病菌が体内を巡り心臓に集結「感染性心内膜炎」「虚血性心疾患」を起こすこと、また動脈硬化や脳梗塞の原因ともなるこ

とが知られています。

体内への侵入経路は歯周ポケットの出血からあるいは気管支と近いことから肺へのダメージを直接受ける事があります。

最近では誤嚥性肺炎の年配者の重篤について指摘されていますがあらためて口腔ケアの必要性を感じます。

 

対策として歯磨きに関しては言うまでもありませんが、うがいの励行、就寝時に口を開かず鼻呼吸するため口閉じテープを貼るな

どの方法も効果的です。要は口中の唾液を枯らさず口腔内が乾燥(ドライマウス)しないよう唾液が循環するよう心掛けたいものです。

またおしゃべりや歌唱、読経などの発声の習慣は唾液が口中に広がります。その「のみこみ」を促すことから誤嚥性肺炎の対策にもなります。

一日中会話せずに口を開けて寝ていたとしたら・・・「その時」は迅速にやってきます。」         大澤寺住職

 

画像は昨日の来迎院本堂後堂。

両界曼荼羅の図です。

①胎蔵界曼荼羅②金剛界曼荼羅。

各所でお目にかかる代物ですが、大抵は記録に残すことができません。

「これはうれしや・・・」とばかりに。特別拝観の際のものになります。

③は御馴染み阿弥陀三尊来迎図。古さは格別。

④は拙寺の阿弥陀三尊来迎図。

このスタイルは踏襲されていますね。

⑤⑥も拙寺の阿弥陀さん。