拙寺が販売している牧之原茶「無量寿」がようやくできあがりました。しかし今後の事が何とも不安になりますね。
要は継続的にそのお茶に私が関わり続けることができるのか・・・というものです。
これは強烈な世界的抹茶ブームの到来によるものですが海外からの引き合いもしかり、また国内の観光を資源とするお寺の庭を見ながら抹茶というスタイルがどんどん広がるなど・・・そしてまたお菓子や飲み物にもその抹茶を使用することが多くなりました。
抹茶という品が私共が「これぞ」という具合に製茶製品化した深蒸し茶「無量寿」と製造行程がさほど変わらないということが今回の完成遅延の理由です。
茶摘み前にシートを被せて光合成をコントロールし、深い緑と独特な味わいを期待、蒸し時間を長くとる深蒸し茶ですが、同じ工程でひと手間加えた抹茶としての製品化は同じ茶葉であっても農家からすれば引き合いの多い抹茶の方がより実入りが多くなるというところ。
また近年の茶葉価格下落から廃業する茶農家が増え、茶葉そのものの不足も顕著とのこと。
突然の抹茶ブームの到来に慌てて対応しようにもその修正はなかなか難しいものがありますね。
よって来年のこの時節、需要がとめどもなく伸びて、茶葉の奪い合いなどが発生したとすれば私どもではどうにも対応不可になりそうな気配も。
需要と供給のバランスによって価格が決まりますのでひょっとしてもはや手が届かない品になるやも知れません。
今回も価格については製造方から「(納品され)蓋を開けて見なくてはわからない」と告げられていました。
それ以前から価格上昇の受け入れについて打診を受けていましたが当方からは「容量(100g)と味もこれまで通り」を要望していました。
茶葉価格というものはその容量と茶葉の質によって変わりますが今年の場合はたとえ「最低レベルの茶」を所望したとしてもその手の品は「2番茶以降まで(待て)」とのこと。
そのレベルですとこれまではペットボトル用の茶葉になっていましたがそれらの原材料までも品薄が広がりつつあるということでしょう。
そしてパッケージ、袋など何から何まで値上げラッシュ。
この動きがいつまで続くのでしょう。
とにもかくにも無量寿茶製造を依頼している事業者(ご門徒さん)のおかげで何とか納品を見ることができましたが、来年の事はわからないというのが実情です。
ただ、例によって中国・インドが日本発の煎茶ブームを羨望、早速その生産にシフトしているといいますので事を複雑にしています。
格安の抹茶が出回れば元の木阿弥、今の日本の茶業が独占する抹茶フィーバーは一過性だったということになりますね。
日本でそれを輸入してまで利用するとは思えませんが、茶葉の価格は安定する可能性も。
そういうこともあって茶畑に今一度向かおうという人たちは二の足を踏むことになるのでしょう。
「やはりそういうものね」と納得したのが、その抹茶製造のノウハウと製造機器を中国・インドの業者に売りまくっている日本メーカーがあるということも。
何が良くて何が悪いか・・・など私のお頭ではどうにもわかりえませんが、価格は上がっても、とにかく拙寺のお遊びが持続できれば。
ちなみに価格上昇は現状深蒸し系が一番に影響を被っているよう。一般の煎茶は(質の妥協があれば)まだ価格をいじらなくても許容できそうとのこと。
画像はできたばかりの拙寺「無量寿」と大原、三千院近くの宝泉院と実光院の一コマ。
両寺とも額縁庭園を前にお茶席接待というのがポイント。
特に外国からのお客さんが抹茶を所望するのです。
拝観入場料+お茶席・・・結構な額になりますよ。
其々の寺で「お茶席如何・・・」と。
当流本山はお斎を行っていますが庭(諸館拝観)を前にお茶席を設ければ、お寺の紹介としてもいいのでは?
しかしまぁこういった情報をどこで知り得たの? それが私の疑問。京都でもかなりの田舎を思う場所なのに・・・
日本人の殆どの人たちがこちらで抹茶をすするなど、考えつかないことですよ。
お抹茶とお菓子と庭。今はお寺の経営維持がそれにかかっているようです。






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