静岡空港駐車場 無料と有料 無料の勝ち

日差しは夏で空気は秋。

心地良い晴れ間が広がった昨日、午前の境内作業のあと午後からは掛川日坂方面へ。

奥方の買い物を兼ねてその運転手として車を走らせましたが途中静岡空港に寄り道しました。

 

例の台風15号の竜巻はここ牧之原市の知名度を皮肉にも大幅にアップさせたのでしたが、あの時は思いもよらぬ場所で大雨の車両浸水が報じられていました。

静岡空港駐車場で約300台の車が浸水したといいますから驚かされたものです。

先日もやはり大雨で四日市の地下駐車場の車両が浸水、水没という事案がありましたが、その静岡空港のそれは台地上(標高130m以上)に露出したスペースですからね。

 

要は周囲の構造物~最も水が溜まってはいけない場所は滑走路、そしてターミナルビル、空港設備、道路であって当然に水を逃がすことを建造当初から配慮することは必定です。

そして今回気づいたのは駐車場というもりはその優先順位は低く、むしろ緊急時は「排水・貯水施設」として機能している場所であるとも思いました。

 

まぁ台地上ですからその排水に関しては想定外の豪雨を念頭に置いていれば容易く対応することは可能だったはずですがね。

今回、浸水被害車両について早々に補償対象にならない(免責)旨をアナウンスしていました。

その根拠を確認したくなってその空港駐車場に赴いたわけです。

今後、空港を利用することもあるやも知れず、どちらに置けば万が一の災害に対応できるか・・・もあります。

 

そこで一番安全と思えたのは・・・南東の端、石雲院寄りの無料駐車場でしょうか。

水はけの事だけを考えればスンナリと南側斜面に水は流れ、この場所に溜まってしまう事は無いでしょうね。

ところが冠水した場所といえば、道路は当然に水はけを考慮して作りますので少々周囲よりも高めであるのは当然の事。そのうえその南側の斜面手前は土塁の如くの構造に。

駐車場がプール状貯水池になってしまうメカニズムです。

 

素人目に見てもそもそもの瑕疵の存在を思い浮かぶところ。

というところで駐車場入り口の掲示板注意書きを拝見・・・

有料駐車所のチケット発券機には

「この駐車場は大雨の際 冠水する可能性がありますのでご注意ください」の注意書きが。

コレがいつ掲示されたのか知り得ませんが、注意というか殆ど今考えると警告ですね。

お気楽に駐車するのは結構だが「その時は知らねぇよ」でしょうか。

 

また駐車場のご利用案内⑤。

「免責」の件、「~その他駐車場内で発生した管理種の責に帰すべき事由によらない原因に起因して被った損害について責任を負いません」とありました。

大昔、道路上の詰将棋やカップ手品の演台の脇に記された注意書きの如くで「それを見ない奴が悪い」などど脅されそうにも思って、苦笑するところですが、私としてはこの文言の記載事項だけで管理責任をまったく問うことはできないとは思えませんね。

「管理種の責に帰すべき事由」とは何?・・・大いに争点になりそうなところ。

排水・冠水を配慮しての工事建築含めて一般的に管理者の責任であると言えるのでは。

駐車場管理者の一方的な断を受け入れるのではなく泣き寝入りせずに一石を投じていただきたいものです。

 

まぁ駐車場料金は都内のそれと比べて驚異的に善良な価格。

それでも私が数日駐車するにしろ排水良好な無料駐車場の方を使用しますがね。せいぜい100~200mの違いですよ。

 

この秋の車両浸水事案の続出、中古車市場にはその手の車たちが溢れてくることでしょう。毎年毎年水害だらけ。

水没してもエンジンさえかけなければまず復活できますが。