追慕の思いもここまでか 三の姫さま 八相寺

いよいよ風は心地よく吹いていました。

前線が迫っているとのこと。「風を背にして左前方低気圧」。

雲は多めでしたが思い出したように太陽が顔を出し「まだ夏ぞ」を主張していました。

先日来の「日照り」の如くの雨なし高温は取り敢えずストップした感ありますね。

どちらかの稲作農家の方が晴れ続き水不足を心配され「ここいらで台風の一つもきてもらいたいものだ・・・」と軽口を叩いていましたが、ここ数日の豪雨で九州地方では人命にかかわる被災の様を視聴しましたし日本海側の雨でも田んぼが水に浸かって収穫の懸念材料がまた一つ増えたと。

 

天候の事はわかりませんね。

「丁度いい」など人の思い、思考からはしばしば超越していくもの。大雨大水に人は昔から、なす術が無し。昔から人はそれに泣かされています。

これからやって来るであろう前線もそうですが海水温上昇による台風パワーアップの件、どうなることやら。

大層な災いにならないこと、ただただ念じて見守るのみです。

まぁ人の嘆き節のいろいろ、秋の収穫期の米不足、野菜不足の伏線のような気がしないでもなし。

 

扨、昨日もフリーの一日。私は奥方とフラッと掛川高瀬の八相寺へ。

御無沙汰している三の姫さま(足利持氏の娘)ご一統のお墓参りです。

私の一方的な思いですが。

その件、拙ブログでは2012以来4回ほど(2019 2021)そのお参りについて記していました。

 

それ以外、その道を通過する度にお伺いすることも。

八相寺本堂と庫裏が取り壊されて更地と化している様を目にしてショックを受けるなどしていましたが今回の衝撃はそれ以上のものがありました。

 

旧境内地に入って山を見上げてみればあの三の姫様ほか墓石た

ちを窺うことはできません。かなり驚きました。

「もしかして(墓石たちはどちらに・・・問答無用の墓じまい) 」の不安に襲われて奥方を助手席に残して墓石たちがあるべき場所に駆け上がりました。

 

私はビーサンと脛が出るパンツ姿でしたが数日前に草刈りがされていたようで何とかその場所まで辿り着くことができました。

すると草ぼうぼうの中に墓石たちを確認することができて胸を撫でおろしたのでした。

 

以前なら赤い幟旗がその目印にありましたが、今はそれも無く「彼女」の墓を表す標も意味をなさないほどに。

目を凝らせば下からその白い石標は確認できますが・・・②③

 

草刈奉仕の皆さんもこちらまで手が届かなかったのでしょうかね。あの時分には献花する人もあったのに・・・これを無惨と呼ばずに何と形容できましょうか。

このようにして歴史は草葉に埋もれていくのですね。

地元の皆さんたちが継承した追慕の思いもここまでか・・・

墓石はその人が生きた証ですからね。

あとは風化を待つだけかと・・・

 

私は人のこころというものの限界を詫び合掌してその場を離れました。

 

掛川市の教育委員会さま「こんなんでいいの?」。

単純素直な疑問。