津波騒ぎ一色の一日でした。
私は朝から御前崎のホールで出棺勤行。
棺が正面玄関から出たタイミングでサイレンが鳴り出しましたがスピーカーからの声は何を言っているかよく聞き取れませんでした。
するとホールの担当者から「津波らしいですね~」と。
ご自宅と港を経由して荼毘所に向かうことになっていましたので私はその「津波」の語に一瞬間固まりました。
既に車が出るところでしたので、担当者に「情報が無いので、もしヤバそうだったらドライバーに連絡してね・・・」と伝えて車の後に付きました。
勿論、私の後ろには参列者の乗るマイクロバスが続くいわゆる葬列ですね。
こういったシチュエーションは想定外。
車に同乗する施主の判断になりますが、情報が伝わっているのかやきもきしていました。しかし結局は上岬から御前崎港へ。
車のテレビからは到達時間が1130とのことで一安心しましたが時折スピーカーから何か聞こえてきますしテレビからは「海岸に近づくな」を連呼していました。
荼毘所に到着した頃には注意報から警報に変わり、津波の高さの予想も1mから3mに。そしてさきほど横切った下岬の道は通行止めの報せが入っていました。
普段とは違う外からの情報が隔絶した空間にいたことからこの
津波騒ぎについての詳細は、殆ど知り得ません。
帰寺後のテレビ視聴によってようやく全体像を知ったというところでした。
ノー天気に御前崎への行き帰りともに150号線の海沿いを走っていましたが、どこか高台に逃げるなどの件、思いもしませんでした。「知らぬが仏、流れにまかせる」などと不謹慎な事を口にしてエアコンを効かせた部屋で爆睡していました。
しかしあのテレビ、各局おなじような緊迫感、「その時」の実際は恐ろしい事ですが大騒ぎしすぎ?の感もありました。
慌てて高台に向い崖から車ごと転落したという気の毒な事案もありましたね。
しかしこのようなことが連続してオオカミ少年の如くの態に陥るのでしょう。
扨、民放系CMで目にしたJR東海の「いざいざ奈良」の一コマ。
奥方に「ここ憶えているかい?」と聞くと「知らね・・・」。
まったくぎゃふんとさせられます。
どこがどこだか判別不能といいますからどちらに行ってもやるせなし。
仕舞いには「ほかの誰かと行ったのだろ・・・」ですからね。
私がこちらに奥方と来た時一言「箒を持ってくればよかった・・・」とぼそり。
藪の中の酒船石ですがしっかりと石の上の落葉を掃除してからパチリ・・・といきたかったというのが現場での心残り。
その近隣の石舞台古墳には観光バスやら人々で溢れている様。
「やだやだ~」とドン引きしながら通り過ぎましたがこちらは誰ともすれ違うことはありませんでした。
ブロアがあれば一発でクリアできそうですが、「だからどうよ・・・」と奥方。
不思議な石造物でしたが。もっと不思議なことを。
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