トウモロコシと夏目漱石「こころ」 しずおか遺産

 

11時から涼しいところでTV野球観戦をと算段、それまでは会館の廃段ボール箱の整理やら次の工作の段取りを。

段ボールは先般纏めて納品された椅子やテーブルの梱包材です。まだ梱包を解いていない品もありました。

 

奥方が食料品の買い出しに行くというのでテレビ視聴は昼過ぎにやめ私の近々の工作に使う材木など部材の下見を兼ねて運転手として名乗りを。

 

浜岡のカインズには生鮮食料品とそのDIY部材たちが殆ど同じエリアに並んでいますので好都合です。

そちらで昨日地団駄を踏んで悔しがったことを。

車の中で待つつもりでしたが、車を部材売り場前から食品売り場近くの駐車場へ移動したためそちらから奥方の姿を追いました。

 

生鮮野菜の売り場でたまたまトウモロコシが目に付いたためその1本を手に取って奥方の買い物かごへ。

すると「今すぐ元の場所に返してこい」と。

「ロクな品は無いぞ・・・」というのがその理由。

普段はそれといえば150号線脇、片浜大磯の店でとれたてを購入していますが、一見したところその品は悪い物に見えなかったためその忠告を聞かず頑なにその購入を主張しました。

 

自宅に帰ってから奥方がそれの皮を剥いて溜息をつきながら「それみたことか・・・」。私も台所に駆けつけてそれを目撃一瞬間、凍り付きました。

虫食いと腐敗で茶色に変色して見るも無惨な躰でした。

豚も喰わないような・・・

「レシートとコレを持って今から返品クレームに行くけ?」と問われて、しょんぼり。私が悪かった・・・

1本200円程度のそれ、その徒労と比較すれば「泣き寝入り」の作戦が有効・・・ということで自らそれを納得させて諦めました。

捨て台詞として「二度とあの店で買わないから!!」でした。

 

いつもの支離滅裂思考の私はその件、トウモロコシの皮とその隠れた本質の様(「一見したところその品は悪い物に見えなかった」)から夏目漱石の「こころ」の一節を思い出しました。

トウモロコシも人のこころもおなじようなもの・・・外見と中は違い時として、機会によって大いに変質する・・・

 

主人公が先生に指摘された言葉を転記します。

「君は今 君の親戚なぞの中に 

これといって悪い人間はいないようだといいましたね」

「しかし悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか 

そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ 

平生はみんな善人なんです

少なくともみんな普通の人間なんです 

それがいざという間際に 急に悪人に変るんだから 

恐ろしいのです」

 

画像は昨日「こんなのできました」と教育委員会の方が届けてくれたQRコード。

本堂に置くものと掲示板ガラスに貼るもの大小二つでしたが、もう少し大きくても良かったかも。

①掲示板のガラス面に。