私の従姉妹は外国人 住むにイイが差別は感じる・・・

朝のドP感の空の割には本堂内の居心地は「それほどでも・・・」といったところでしたが、それはあくまでも私の所感。

それを法縁に参られた皆さんの前で口にしたら嫌味になります。よって皆さんの声には素直に「暑いですね~」。

「雨にたたられるよりマシ」ではありますが、その意見も封印しました。

 

法事が終わったお昼過ぎに叔父からの香典を持参して従姉妹の二人が来訪。本堂余間に鎮座する叔母の遺骨へのお参りです。

二人はそれぞれ違う領事館に勤めていますが申し合わせてこの暑い盛りに遠方よりレンタカーを借りて・・・

律儀な姉妹です。

 

 

昼食タイムに「選挙に行きました?」と振られましたのでその言を遮るように「あんたらはどうよ?」と聞けば「私たちに選挙権はありませ~ん」でした。

叔父はお寺の子ですが彼の地に赴いて現地で結婚、彼女らはそちらで産まれたことから日本国籍がないわけですね。

勿論現地での叔父の仕事は当流寺院の経営ですから従姉妹は当然に「お寺の子」です。

 

またその選挙の話から「こんなことがあった」と・・・

二人で街を歩いていると二人組の男からチラシを渡され、いきなり「貴女の信じる宗教は?」と聞かれたそう。

私に限って言えばそんなシチュエーション未だかつて無し。

人のいい彼女らは真面目に応答したそうです。

勿論「浄土真宗です」と回答。

するとその男の一人は「その宗派では地獄に堕ちますよ!!」と切り出したとのこと。

そこで「面倒くさい」を感じて逃げたといいますが私は逆に「お前もな!!と言ってヤレ・・・」。

私は淡々と彼女らに御開祖の「地獄は一定~」を持ち出して語り出したわけですが「そもそも怖かった~」で逆説教はしなかったそう。

その手渡された紙切れの出所について聞けば、「×▲学会」の例のフレーズが。私は「なるほどね・・・」。

選挙前ということで活発な勧誘があったのでしょう。

そして「女だから」(容易いカモ・・・)とナメられた?

都会は面倒くさい場所・・・まぁそんな輩、私なら「超無視」ですが。

 

ついでに彼女らが日本に居て一番息苦しいと感じるところを聞いてみました。

それが住居の件だそうです。

国籍が非国民ということだけでイキナリ拒絶されることが多く一度一所に定住したからには何か不便に感じたからといって気軽に部屋を替えることができないといいます。外人拒否の大家さんばかり。

 

そして集合住宅のトラブルの一はまず「ゴミ出しルール」というのが定番ですが、ある時その問題で近隣からクレームが管理会社に届き、担当者が来たそう。たまたまその姉に玄関前で遭遇、ゴミ出しの件質された際「このアパートには外国人が1人いますからね・・・」だったそう。

「それは私の事です」となって平謝りになったと。

従姉妹は「外国人」なれど顔はちゃきちゃきの日本人で日本語はペラペラですからね。

 

誰もが差別の心を持っていることがよくわかるエピソードでした。

海外の日本向けの詐欺集団など日本人ばかり、ゴミ捨ての無茶苦茶など拙寺水屋のゴミ捨て場をみても・・・そちらは100%日本人ですし拙寺駐車場には拙寺とは関係のない車が毎日の如く。

その手のルール違反者に外国人系の姿は皆無ですよ。

インチキをやるクセに不都合があると外国人のせい・・・

外国人=厄介な犯罪者とのイメージはまさにフェイクとしか。

それを信じる日本人・・・かなりお寒い短絡思考としか思えませんね。 

あの詐欺フレーズ「地獄に堕ちます」の常套句を使う宗教勧誘者も日本人というのがお決まりです。

 

画像は昨年末に施設から連れ出した叔母と5人で行った鰻店。

叔母の絶対要望の店でしたがそちらで4人でお斎とあいなりました。店は相当の混雑、見たこともないような状況でした。

まぁこのようなことでもなければその選択はありませんでしたが。

 

②画像は従姉妹の仕事の一つ。外務省から領事の車を手配。

「車検はナイ」といいますが・・・その他、住まいの手配もするそうです。

70歳の定年は確定しているといいますから、日本より先進的なような。