9時からの海の家での法要は観光協会主催の海難供養。
相良仏教会寺院住職の面々が集合しましたが欠席者も。
それは盂蘭盆かつ友引の翌日というタイミングだからでしょうね。
しかし海は酷く荒れていましたが雨があがって私としてはまさにベストなタイミングでした。
一時は足元ずぶ濡れの覚悟はしていましたので。それはかつての記憶にあります。
海の法要の終了後私はすぐ片浜の山の上へ上りました。
前夜、日が変わった頃、御門徒さんよりそちらにある施設で106歳のお婆さんが逝去されたという連絡がありました。
お寺の「手づくり葬儀」(私の勝手に命名)の依頼です。
そのシステムはスタートアップしたてで、依頼内容も各シチュエーションも違いますので動きもまだまだスムーズにとはいきません。
連絡していた協力世話人さんと合流し施主さんたちの到来を待ちました。お迎えの件ですね。
私は施設正面玄関の受付に待機場所を伺いに「えい、やぁ」の覚悟を以て赴きました。
それは私の坊さんとしてのスタイルが場の雰囲気を害するのではないかという遠慮だったわけです。
数日前の叔母のお迎えの際は私服でしたが、その部屋に行くにあたり、多くの入所者とお会いしました。
案の定、第一声「お坊さんがお迎えに来てくれたことなど未だかつて無かった・・・」と驚いていましたが、そのあとスグに有難いことだと感動の声をあげてくれました。
たまたま、法縁の直後であり、それが無かったら私服で行くところでしたが。
当初は怪訝な顔を向けられるだろうが・・・と半ば開き直りの気持ちでの法衣姿でしたが、そこまで感心していただけるのならばもっと自信を持って、こういったお迎えの場に坊さん然とした姿での登場を増やすべきである・・・と思ったのでした。
まぁ、お寺への直接依頼があってこその各手配でしたが。
今回は通夜はご自宅、弔いは拙寺会館で行うことになりました。
御門徒さん同士、協力して事に当たり「家族主体で送る」。
移動搬送も世話人さんが貸し出した車を施主家に貸し出し、またストレッチャーが無くも男子複数のため移動は安易です。
叔母さんの体重は38㎏でしたが100歳を超えるとなると30㎏程度でしょう。
棺の重さを加えても男性二人で何とかなってしまいます。
問題はそれ以外の「重力」への対応です。
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