唖然呆然愕然 人間の色々原点は「思いこみ」にある

二日続けて不思議なこと(昨日の天気)はさすがに起こりませんでした。私の都合で天気が動くものではありません。

しかし朝方は日が出て一昨日のテーブル塗装の仕上げを。

昼過ぎに再び会館に収めましたので夕刻の土砂降りに見舞われることはありませんでした。

 

淡々と課題をこなしている日々ですが、昨日は私も奥方もそのことで頭の中が一杯になっていました。

沖縄時代からの友人で夫婦ともども交流がありました兵庫在住の友人。その奥さんが亡くなったことを一昨日伺いました。

 

30数年以上前のこと私が他人様の結婚式に、それも教会で催されたそれに初めて出席し、讃美歌まで歌ったという機縁がありました。

奥さんは当方奥方とも趣味が一緒で先般も、再会を約束していました。スポーツインストラクター(と呼んでいいのか・・・)その友人は拙寺のかつての盂蘭盆会法要で講習会の講師として招いたこともありました。

「みんな元気」というのはまったく思い込み以外の何物でもありませんね。

 

その奥さんは乳がんのステージ3が発見されてからしばらく

各治療の闘病期間を経て後に再発、遂に力尽きたとのこと。

ショックというか奥方はがっかり。

彼からの連絡を受けた私が、その件を伝えると「え―・・・」と絶句していました。

私もその病気・・・がんについては気休めながら人間ドッグの検診を続けるなど警戒を続けていますが、どうも女性は女性特有の病・・・乳がん・子宮がん・卵巣がんの件、余計に耳にすることが多く感じます。

 

蓮如さんの御文に「抑、男子(なんし)も女人も」というタイトル(五帖-四 五帖の御文ですからどちらのお内仏にも備えあり)

通りその病は性別に関わらずどなたでも起こりうる病ではありますがその御文に出てくる詞から「末代悪世だねぇ・・・」と溜息が出てしまいます。なまんだぶ 南無阿弥陀仏・・・

 

仏教的に言い放てばがんに罹患するのは当たり前のこと。

生老病死に関わらずこの「時代」・・・私どもの都合だけで「悪世」と断じてしまいましたがホントは人間社会そのものが「抑、悪世」なのかも。

 

AI、ハイテク、武器、戦争、人殺しの為の金儲け・・・石油、資源やその開発に湯水のように資金を注ぎ込み、人の心身安楽への全世界的方向性が見いだせないでいるのがこの社会。

単純に、せめて人々をがんという病から解放されるような研究と成果を「早く早く・・・」というのが本音です。発展の目的が違うだろ・・・

 

画像は昨日たまたま後堂付近で目撃した図。

先日の法要で本尊前の灯明(和ろうそく30号)です。

ろうそくの芯切後の芯を入れる容器に火を消してからそのろうそくを入れました。

昨日はたまたまお参りがあってその朱ろうそくに火を点けようと手にとって唖然呆然、愕然、立ったまま口を開けていました。

 

てっきり消火したと思い込んでその容器に芯を下にしてろうそくを入れておきましたが芯に火が残っていてろうそくの形状を残すことなく焼き落としていたとのでした。

よくもまぁ・・・(他所に火が回らなかった)と安堵して合掌しました。

 

「思い込み」とはしばしば致命的な事案を惹起させます。

対策としては水を入れたバケツを常備し、「消した」との思い込みをクリアするために芯部分を完全消火することにしました。

和ろうそく・・・恐るべし。

以前も完全燃焼したと思っていた燭台の和ろうそくのあとに木蝋という装飾蝋型を差し、それを大いに焦がしたことがありました。