朝一、本堂から外に出ると、「キイロシロ」が。
彼女は拙寺境内にうろつくネコたちのうちの一つ、私が呼ぶその名です。
他にウスキイロシロ、クロシーロなどなど、見た目の色でもって・・・。
キイロシロはいずれ妊婦になることが分かっていましたので2月頃に一旦確保したことがありました。
病院に連行して避妊手術を施すつもりで一晩玄関にて過ごしてもらいましたがケージの中で一晩中発狂状態。
土曜日で法事があったこともあり「もはやムリ」とばかりに開放したという経緯がありました。
4月中旬頃までにお腹が膨らみだしてパンパンに。
そしてしばらくして突然スリムな姿で姿を現しました。
「これは産んだ!!」と確信し彼女を秘かに尾行、ストーカー。
すると隣の旧お醤油さんの敷地にある小屋に入っていく姿を視認しました。
それからそのお宅に事情を説明し探索を試みましたが私どもがその物置の中の雑然、見当もつけることができず、ましてや入り込む状況にありませんでした。
よっていずれ「彼女が心を許す場所に移動する(もしかすると本堂下あたりに・・・) 」と諦めて、心を収めていました。
狭小の場所で成長すると出て来られなくおそれがありますし、母ネコはいずれは育児を放棄するもの。
なにより不幸なネコたちを減らそうと早めの回収が不可欠でしたが・・・。
ところが、昨日私が本堂を出た時、彼女の声に反応するが如く近くで小さき声が聞こえてきたのです。
旧玄関に置いた段ボールの中からでした。
一昨晩の雨中、キイロシロは隣家物置小屋から長躯4往復、子猫を咥えて移動したということですね。
この者たちは、キイロシロには申し訳ないとは思いつつ4匹全員確保して自宅内に。奥方の特設ケージへご招待した次第。
というわけで奥方は離乳食とミルクを購入に走り朝から殆ど一日中、4匹の世話係に。
すべて色柄ともキイロシロ、父親はきっとウスキイロシロだったのでしょう。
確保したのちそのウスキイロシロとキイロシロ、おそらく夫婦、玄関の外で二人で子達に声をかけていました。
母親の子を愛する気持ちは良く知るところですが、父親までもやってくるなんて・・・
4匹のうち1匹④は他のネコの半分の体重、170g。
奥方は「全員生かす」と意気込んでそれをまず重点的にケア。
まだ、固形物を食べたことがナイ連中、難しいミッションです。
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