談山神社 杉と桜とカリンと折口信夫

先日の少々気合を入れて行った境内清掃作業の翌日から顔と左右の腕に湿疹状の痒みが現れ瞼の下側が腫れていました。

強烈な痒みで掻きむしりたくなりましたが何とかその衝動を抑えつつ家中の虫刺されかゆみ止めの類を総動員して塗りたくっていましたが、昨日「そういえば」とその原因が判明しました。まず間違いない!!と。

 

私は当初、ホコリを吸った際に何か悪い虫にでもヤラれたか奥方が刈り込んだと思っていたうるし科の類の枝葉の散らかしていたものを私が拾い集めたことだと考えていましたがそれらはその私の忘れていた行為を思い出したことにより一掃されています。

 

そもそも奥方はそのうるしは伐っていないとのことでした。

あの時の私の仕事は各ありましたが、その原因はまず銀杏の実だったということで。

水屋後方に強烈に堆積し、例の臭いを放ちだしたそれを箒で奥の藪に掃きよせ、あるいは箕に集めていましたが、勿体ないの気持ちが起こり、20粒ほど実の大きいものを集めました。

そして表皮部分を直接指で剥くなどの処理をしました。

あとから食してやろうとの魂胆でしたが、まぁその強烈な痒みと湿疹の原因はそれでしょう。

 

20数年以上前にそれと同じことをしたことがありましたが、その時は平チャラでした。やはり加齢のせいでしょうね。免疫力が低下したということでしょう。ああ息子にやらせばよかった・・・

当初奥方にその責任(うるし)を擦り付けたことなど反省しなくてはなりませんね。

自身のポカ・やらかしを他者に転嫁するところも明らかに老化しているということ。

 

扨、昨日の談山神社のカリンですが今一つ境内の違う場所にもあります。それだけ所縁のある樹木だということですね。

それに関して釈迢空(しゃく ちょうくう  折口信夫)の詞が刻まれていました。

彼の「死者の書」は私が二上山の當麻寺にハマっていた頃に拝読させていただきましたが、彼が如何に古代奈良に心を向けていたかがわかります。ちなみにその法名は真宗の僧侶に付けてもらったようで彼もお気に入りだったよう。

 

そしてこの談山神社のある談山は杉の大木が各所に存在しその愛すべき自然にも私もハマってしまっています。

サクラの季節ならば猶更ですね。