昨晩は「10年振り」とまではいきませんがそれに近いインターバルがあった息子と二人で通夜に出仕しました。
彼が言うには「やりにくい」というか私の音程はダメダメだそう。高すぎるようですが、この何年かのうちにかなり成長しているよう感じました。
衣もキレイに畳むその扱いの様、感心しながら直視してしまいましたが私のその扱いと比べれば上等、大したものでした。
私の場合は「しわくしゃ」(奥方)だそうですから。
何年かトーキョールールというか、彼が学んできたやり方がありますので、久しぶりの「私の法要執行」に立ち会ってそれに戸惑うことは当然でしょうね。
これから「大澤寺ルール」の継承を願いたいところですから修正するのは彼の方になります。
トーキョールールと大澤寺ルールの両刀でうまいことやってもらいたいものです。
トーキョールールはとかく時間の制約がありますので「御文の拝読がナイ」などスピード重視の法縁はよくあるようですからね。
私からすれば通夜の勤行のあと(「大聖世尊」)そして初七日法要のあと(「白骨」)に御文の拝読がナイなどあり得ません。
息子から「ナイことも・・・」と言われたことがありますが、私はそれに「手抜き」を感じる・・・と苦言し100%拝読するためにタイムキープが肝要、早読みになっても致し方ないのでその時間を「とにかく作れ」と。
尚、法要形式は大筋は決まっていますが、詳細各寺院によってかなりの違いがありますし、それが「あっていい」というのが当流の感覚でしょうかね。
ちなみに私は今回その「大聖世尊」について「お前ヤレ」と指示してみましたがまだ自信がないようでした。
「白骨」を通夜と翌日の繰り上げ初七日にて続けて拝読されるというお寺さんもあるようですが、私は彼にそれを勧めています。
まぁアレは少々長目ですからね。
ただし失敗したとしてもそれに親しんでいかなくては上達できません。私同様どんどん恥をかいてもらいたい。
扨、今回の本山へのお参りはバスを降りてスグ、目の前の重要文化財、御影堂門に上がっていただきました。
まず驚かされたのがご本山前の烏丸通、いつもの駐車スペースが閉鎖されていたこと。
よって烏丸通の丁度いい場所がナイとバスが停められないということですね。
たまたまその日はうまいこと降車できましたが(乗車時は少々歩いていただきました)・・・。
既に御影堂門前でご担当の方が待っていて門の下での獅子の説明(寝ている獅子が1匹いる)のあと境内の南側にある扉②から内部へ入門。
あの階段を見た途端、3~4名が「やめておく・・・」のリタイア宣言。恐怖を感じたようですがあの手摺のガタつく階段を障がい者手帳を持つ(脳溢血のよる後遺症 上下肢麻痺)方がしがみつくように上がっていたところ、ガッツを感じました。
まぁこの遠足はその方のフォローで他の方への配慮が欠落したこと、私自身面白いカットが思う存分に撮影できなかったことは確かですが。
この御影堂門に上れる事はなかなか知れ渡っていません。
実は息子はとっくにこちらの見学の機会を得ていて、私はずっとその件いつかは私もきっと・・・と思い続けていたのでしたが今回そのチャンスが到来したのでした。
上部には三尊像が鎮座していますが、その中心にいるのが阿弥陀如来ではなく釈迦如来、そして脇が弥勒菩薩、阿南尊者という当流阿弥陀一本の風からして異色の三尊なのでした。
撮影禁止の掲示はされていましたが、皆さんお構いなしでバシバシとシャッターを押していました。
自己の責任で画像管理されるのなら・・・といった感じでしょうか御担当者はそれを承知で・・・なのか階段の下で待っていました。
画像はupしませんが、ちゃっかり私も撮影してしまいましたが。階段の下の扉を開けると外国人が二人侵入、「ここは特別」ということでお断りしていました。
しかし以前の南禅寺三門の階段同様、今回もリタイアの方がいらしたことは少々ショックでした。
すべて女性でしたが、怖いものは怖い・・・当たり前か。
尚、拝観料はありません。
本山の御影堂門の紹介
正面21m、側面13m、高さ27mで木造建築の山門としては世界最大級であり、木造建築の二重門としては、日本一の高さと言われています。
重層造りで、楼上には東本願寺の正式名称である「真宗本廟」の額が掲げられ、浄土真宗の根本聖典『仏説無量寿経』が説かれた場面を表す、釈迦如来・弥勒菩薩・阿難尊者の三尊像が安置されています(通常非公開)。
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