一昨日の法要のお斎で50年前の本堂前での集合写真をお借りしてスキャニング。
PCに取り込んで奥方とじっくり拝見しました。
「この方は〇〇さんでは・・・若い・・・」などの声があがっていました。
そこで、奥方と言い合いになった件。
「この眼鏡の方の左上、右下・・・」などの左・右の感覚です。
その「左右」ですが奥方の言うそれと私の「左右」では真逆であったことがその時初めて気づきました。
要は奥方が「左」といえば私は「右」、「右」と言えば「左」をと探しますから仕舞には「ボケたのか?」とイラつかれて罵られる始末。
車の運転など通常の生活の中ではその左右は共通であることは言うまでもありません。
ところが私の頭の中ではこういった写真人物の配置などについてはその「真逆」が発生してしまうのでした。
それは一言で左右を示すその主体に合わせて受け取るという感覚・習慣が沁み込んでいるからですね。
奥方の場合はすべて自身の目から見ての「向かって~」なのでした。
私の場合は「相手さま」から見ての左右感覚と私からの「向かって~」の両使いが頭の中にあるのでそこに齟齬が発生するのです。
たとえば本堂のお内陣。
中心は本尊阿弥陀如来(須弥壇)ですが御開祖親鸞さんがいらっしゃるのはその「左」といい、蓮如さんがいらっしゃるのは「右」というのはお決まりのこと。
外陣から見れば「向かって」になりますからその言い方は真逆でしょうが、それでもこの場合は私的には「如来さん」からがその視点となりますね。
在家のお内仏でもそうですがすべて「御本尊から見て左右を表現する」というのが当然の感覚なのでした。
京都の左京区・右京区の位置関係も同等。
あちらは御所(天子南面)の左右でした。
そういった感覚から左右の感覚の違いがありますので右と左の違いについて「ボケてる」と判断するのは早合点なのですがね。
扨、昨日に引き続き梶家墓域。
本日は戦国期孫根城に関わる梶一統といわれる墓たちを。
私はこの中世墓地についての事前情報として漠然と「ある」とは聞いていましたがこちらに行き当たるまで相当周辺をうろつきました。
先日記したように道路とは逆方向に向いた梶塚の掲示板がありましたがこちらも「フラっと行ってみる」では絶対に発見できないでしょう。
余程の図々しさと不審者として通報されるかも・・・の面倒なことになることの覚悟いろいろです。
私は周辺、散々歩いた挙句、例の梶塚のフェンスの件でお世話になった方のお宅まで押しかけて再確認した次第。
要は梶家の近世の墓のあった山の東側の麓にその墓域はありましたが道路側からそちらに上がるには④⑤の如く民家の間の私有地らしき場所を通らせていただく以外ムリな話。
まさかの場所でした。
黄色の矢印がその辺りになりますが、昨日の段丘に見られたような石垣も⑤。
度胸を決めてその道を辿れば難なくそれらの墓石たちとご対面できましたが、こちらには例の掲示板があります。
こちらまで到達させる案内も無い中、どなたがこれを読むことができるのだろうとこちらでも首を傾げた次第。
こういった遺物の公開は地元に住まう方々の協力がなければ進みませんが地元の皆さんからすれば私のような人間の来訪はあまり好ましいことととは思えないのかも知れません。
①は墓域に上がる前に道路、大沼足助線から南側の谷を。
孫根城山系②から南側③になりますがこちらには巴川に注ぐ梶川という河川が谷を削っています。
この川と巴川の湾曲に囲まれた天然の要害、比高もさほど高くなく比較的コンパクトを感じる城塞ですが私はこの地と孫根城は特に好みです。
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がつお (月曜日, 01 5月 2023 15:55)
案内板にわくわく事業と番号があるので何かあるんじゃないかと調べてみたらコレじゃないかというものが
大沼の史跡を守る会という団体がわくわく事業で平成25年に案内板を立てて平成26年に史跡マップを作っています
ネット上ではそのマップの存在を確認できませんが、もしかすると地元には何かあるのかもしれません(観光協会のページにも無いのでもう既に残っていないかもしれませんが)
事業の目的に「他地域にも大沼町を理解してもらう手段とする」とあるのである程度は開かれているんじゃないでしょうか
もしかするとマップを使ってきた訪問してきた人と思われていたのかも
今井一光 (月曜日, 01 5月 2023 20:47)
私は等順寺の住職にお会いした際にその存在の示唆を得ていましたが後日大沼町大官屋敷の豊田市下山支所に併設された図書館に訪れた際その史蹟マップの掲示を見て確証を得ていました。
この手の掲示は市の教育委員会、あるいは観光協会の行うものと考えていますが、文言と掲示方法がいかにもいかにもという不親切感は漂います。
有志ボランティアの活動であればその限界もありましょう。
しかしこういった活動はなかなかできるものではありません。
部外者からすれば「やってきた・・・達成感」も沸き起こってとても有り難い事です。