花まつりの花御堂 相良般若寺 知ること多し

一転快晴の青空が広がったものの一日中風が。

気温も低めで特に日没後に強く吹きまくっていました。

この日は相良仏教会主催の「花まつり」法要の日。

各寺院順繰り持ち回りで会場(会長)が変わっていきます。

今回は般若寺(曹洞宗)にお邪魔させていただきました。

 

前住職「長老」は私が相良に来た当初からお世話になっている方ですが、この日も顔を出して気軽に声を掛けていただきました。よってしばしのおしゃべりタイム。

体力の衰えはあるがまだまだ頑張るよ・・・と。それよりも拙寺の駐車場について「足りねぇな・・・」とのご指摘。

まったくもって尤も。私どもも頭を痛めているところです。

祖父が車社会の到来を意識せず周辺の土地を処分していったという経緯がありましたが、これからは買い戻していく時とのご指摘も。

 

周辺の土地の価格が下がっている今、どちらのお寺も駐車場他寺院関係の施設用に土地を確保していく動きもままあって、そのような話をしていると「今本通りあたりでは5万円/坪かな」との声。

その辺りはだいたいそんなものと承知していますがそこから海に近くなるにしたがって価格は下がり、拙寺辺りでは3万円程度というのが相場。

それでも不動産屋さんサイトには信じられないような金額(10万/坪)が提示されているものがありますが、それには「まぁ色々ある」(取得経費ほか)のでしょうね。

 

その「5万円/坪」を聞いていた150号線沿いのお寺の住職が「うちらの10倍だね・・・」。その件もかつてから耳にしていましたが酷いものです。

寺に土地の引き取り(寄進・・・)を依頼されることもあるそうですが「隣接していなくちゃムリ」とのこと。

要は固定資産税の件があるからですが今牧之原市はその税収減で喘いでいるとのこと。

 

扨、この日の般若寺で知ったこと。

本堂には以前ネコが居て、時に本尊前に「△座り」をしていましたが、その消息を尋ねると「皆(4匹)死んじゃった」と。

ここでも時間が経ったことを思い知らされました。

 

堂内本尊前には「南無釈迦牟尼仏」とありましたが、ご本尊は実は聖観音菩薩でした。

現住職に伺えば、元はといえば真言宗で曹洞宗への改宗があり真言時代のご本尊を継承しているとのこと。

曹洞宗での宗旨的に推奨?されるご本尊は釈迦如来ということになるようですが寺の歴史によって本尊は様々あるよう。

住職で29代目といいます。

 

般若寺には多くの歴史的遺物がありますが、田沼時代の相良城、相良御殿の杉戸を拝観。

よく見ると高さも幅も現状の場所とサイズが違っています。

高さは「足」を履かせているのでした。

移設ですから当然のことでしょうね。

 

ネコたちはいなくなりましたが杉戸には大型のネコ(虎)が描かれていました。

片方の杉戸の主役は鳳凰ですが、雛飾りのイベントがあったため詳細拝見できませんでした。

 

お釈迦さんに甘茶を掛ける例のアレ。

正式に「花御堂」なる名称があることを知りました。

「そんなん知らんかったん~?」と嗤われましたが、「われら門徒もの知らず、その知らない(阿弥陀仏以外)こと(一向専念無量寿仏)を歓んでいる宗旨ですから~」と笑って返答。

 

これまでこの「花まつり」イベントが拙寺に会場が廻って来た際はそれらセットを般若寺住職にお借りしていましたが次回用にそれをDIYしようと意気込んでいますので細部を確認させていただきました。

ちなみにそれをセットで新規購入すると十数万円の出費を覚悟しなくてはなりません。

 

夜間はNHK「ルポ 死亡退院」を視聴。

78%の「死亡退院」の八王子滝山病院の件、まったく恐ろしい・・・

もっと恐ろしいのは「東京都がグル」かも・・・を思わせるところ。おそらく厚労省も見て見ぬふりの様でしょう。

 

かつて他で不祥事をやらかして保健医療の資格を停止させられた病院長が復活して経営している病院。

「患者の死」についての高笑いもそうでしたが左ハンドル高級スポーツカーでインタビューから逃げるように立ち去る様子を見て彼がその無情医療でガッツリ「儲けていた」を推測することができました。

福祉国家、人権重視の行政とは程遠いものがあります。

グーグルマップのクチコミを見ていてもまさに「凄い!!」を感じさせられます。

国レベルの恥でしょうね。世界中に報せるべきことかも。