則定城主の系 旗本鈴木正三 心月院 ヒヨドリ悲し

昨日は以前から決めていた義母の家へ行く日。

息子が今月いっぱいまで居候、いよいよ新天地に向かうその手伝いです。

先日行った引っ越し荷物の残りの搬送ですが日没前に早々に帰宅しました。

行きがけに小田原に寄ってから小田原・厚木→東名→綾瀬スマートICというコースでしたが朝、相良を出る際は晴れ。三島からポツポツ、箱根越えは本降り、そして現地到着まで小雨。出立前には晴れ間が広がる変てこな天気でした。

まぁ積込みは問題なく無事に帰宅できたことですべてOK。

気温も10℃→7℃→12℃→17℃のめまぐるしい変位、当地に戻ってからしばし半袖の時間もあったほど。

 

昼食の際、最近この辺りで流行っている「怪しい輩」の件について義母が話していました。

「東京電力から来ました」とチャイムを押し、家族構成を聞いていくというもの。

東京電力のバッジ、制服(のようなもの)を実際に着けているとのことで当初は周辺の皆さんは真に受けこたえしてしまったようです。 

 

丁度その日は偶然、私のスマホにも以下のようなメッセージがありました。

「 NTTよりお知らせ ご利用料金につきお話したい事があります。本日中に050-3562-※※58 こちら迄ご連絡下さい。」

 

そんな「お話」などあるワケなし。そもそもIP電話050からなどの発信はいかにも怪しすぎ。

電力会社だとかNTT・消防署・各役所の類の名を語る手法、昔ながらの詐欺師の常套句です。こればっかりは誰もが関わっている会社ですから、それを言われると一瞬立ち止まり、考える傾向がありますからね。

そのメールには「バカ野郎・・・」と呟きながら削除しました。

一瞬なりとも私の時間を奪われた怒りがこみあげて。

 

扨、昨日の則定城登攀口からほんの少し先に進むと左手に心月院なる寺が現れます。

この寺は以前はその裏山の椎城の麓にあったといいますが創建は則定城主鈴木重次の長男、鈴木正三と伝わります。

家康配下にあり功もあって旗本身分ではあったもののそれを弟に譲って坊さんとして仮名草子の作家となるなど異色の人。

地元偉人としては勿論、全国的にもその世界では名のある方ですね。

境内にある慈本豪英尼関りの地蔵④。その名の通り尼僧です。

念仏三昧を行としたとのこと(場所はこちら)。

 

最期の画像は昨日の箱根を下りてスグ。駅伝山下りの終点地付近から石垣山一夜城方向を望む図です。

その前の画像が昨日帰宅して気づいた悲劇。

ヒヨドリがテラス2階の窓網戸に激突して息絶えていました。

気の毒なことでした。

窓に激突して絶命する鳥たちの事はかつて幾度も目にしていますがまさか私の家で起こるとは・・・

急きょそのヒヨドリのために時間をとりました。

水屋裏のイチョウの木の下に埋葬してお念仏。

 

すると2羽のヒヨドリがやって来てその樹上にとまり、しばらくの間鳴いて、どこかに消えました。

これは偶然ではないと思います。

私は確信しました。彼らにも弔いの気持ちがあるということを。

事故とはいえつい彼らに「ごめんね」と。

人の工作した構造物ですからね。