和田城用心濠址 上和田公民館徒歩30秒 植物に学ぶ

地頭方処理場に花ガラ等を持ち込みましたが前回よりかなりのインターバルがありました。

皆さん、寒すぎて墓参の頻度が落ちているということもありますが、この時期は、人によってどの辺りで花を交換するかのタイミングは違うわけですが、生花の持ちがいいこともありますね。

そしてまた生花は値が張ります。

一旦、生花の状況を確認、「こりゃダメだ」を目視してから花屋さんに向いあらためて墓参に・・・という方々もいらっしゃいます。

以前は夏場には毎日のようにお参りに来られて「水だけ」交換に来られる方(花持ちがイイ)もいましたがそういった方は少なくなりました。

「ひっ枯らびた」生花を放置することを嫌う方がいらしたものですが、最近はその件は気にしないという方も増えたことは確かです。

 

扨、連日大河ドラマ関りについて記していますが前回のお話のなかでちょっぴり頷いた場面がありました。

当流、真宗門徒について特筆的に描かれた劇はそうは視たことがありませんので、今となっては楽しませていただいている私があります。

吉祥寺の叔父からも「面白い!!」とlineがありました。

 

頷いたといっても一般の方にはそのニュアンスは流して視てしまうところですが・・・

そしてどうでもイイといったらどうでも良くて、やはり知る人ぞ知る・・・の機微です。

 

当家ではNHK主体でテレビを視聴していますがテレビ機能を「字幕付き」です。最近のテレビモニターには大抵付いていますね。

それは発音聞き違いや字面に関して文字で目視できるため私のようなうっかりはた人間には有力な支援システムとなっています。

 

前々回で当流一番の経典といっても過言ではない正信偈(正信念仏偈)の冒頭、「帰命無量寿如来」の読経の声と文字が画面に出現して、歓んでいたワケですが(そのようなドラマはこれまで視たことがありません)、前回はそれに続く文言「南無不可思議光」から始まって「超発希有大弘誓」まで8句の読経と文字が展開したのでした。これまで体験したことない絶妙でした。

劇中寺の奥から聞こえてくるのもその正信偈です。

 

それが昨日ブログの通り、家康が銃弾を受けて倒れた所に一揆勢がとどめをささんがためにじりじりと迫りくる場面にありました。

 

その正信偈には拝読の仕方が各あって、本堂などで檀家さんと拝読する場合はまず「草四句目下」(そうしくめさげ)という独特の節まわし抑揚(同朋報讃形式)の際立つものになります。

速度を多少早めにした枕経や私独りの場合は超早読み(舌々~ぜぜ)もありますが・・・。

ところが葬儀式で拝読する場合は特に抑揚もなく棒読みに近くまた、「草四句目下」とは聞いていてまったく違う拝読と感じる

ワケですね。区切る箇所も違います。

よって葬儀式に参加された檀家さんや他のお寺の門徒さんからいつも(草四句目下)のとは「全然違うね・・・」と指摘があるわけです。

 

私はその家康がとどめの槍を受けるその寸前の場面の読経と画面の経の句を視て、この場面の演出とその運びはかなり「自由にやらせてもらっている・・・」と感じたのでした。

ブログでも記した通り、真宗関係の考証に真宗の坊さんが3名ほど名を連ねていたことを記しましたが、方々の発想でその演出がすすめられたのでしょうね。

それも「すべて任せた」という具合に。

 

私が思うに、あの拝読の仕方であそこ「(超発希有大弘誓」)で沈

んで切るところなどイメージするところはやはり葬儀式の拝読。

参列した皆さんがそのあとに続く「五劫思惟之摂受」の発声によって焼香に入るというタイミング(拙寺)となるのです。

 

よって葬儀の正信偈が拝読されていると思うと、まさにあの場面の読経はバッチリでした。

たまたま土屋長吉が槍の間に入って家康の身代わりとなって「殿は助かった」という運びとなるお話でしたが、この考証と筋書きを考えた方々、さぞかし楽しかったことでしょう。

しかしその正信偈どうこうという件、どうでもいいことではあるのですが、隠れたお遊びを視た気がしました。

 

画像は上和田城の周辺、前面の大きな道路を背にして歩いて30秒数区画目。

右折して大きなマンションの手前の一般住居地の角にありました。

以前は城郭としてあった上和田城。

現在の住所地は「上和田町南屋敷」とあり城塞屋敷跡を思わせる名として残りますが、住宅地と化した現状この碑以外、遺構らときものは見当たりません。

他人様の家の庭を撮影させていただき失礼。

濠を思わせるものもなし。

 

尚、NHKといえば最近私が一番に毎度テレビ番組表を朝眺めながら探索、期待していた「植物に学ぶ生存戦略」の最新版が3月1日に放映されるよう。

秀逸な作りで毎度うならされていましたので楽しみです。

以前葬儀の法話でそれについて話したことがありましたが、参列者も司会の方も誰一人その番組の件を知りませんでしたが。

「奥方はそれを喜んで見ているのはお前様くらい・・・」と。

尚、大河ドラマ以前から放映されていましたが、服部半蔵役のあの方が登場します。

歌舞伎役者も好きですが役者というジャンルの中では演技力は上手、私は好みです。

正信偈にご興味がある方は今週土曜日の再放送を字幕付きでどうぞ。

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    がつお (火曜日, 28 2月 2023 13:13)

    真宗関連はいい感じで表現されているようですね
    twitterでも正信偈の件つぶやいている方を見ましたが、考証に関係者が入られているんですね
    そう考えると忍者関連は三重大学の先生が入っているのが服部党(伊賀者)活躍の要因かと余計なことを考えてしまいますね(半蔵正成は伊賀者ではないですが)
    一応アクション指導では甲賀伴党の後継者を称する方も入られているようですが・・・

  • #2

    今井一光 (火曜日, 28 2月 2023 20:25)

    ありがとうございます。
    まったくお恥ずかしいかぎりですが、掌を返すが如く、大河ドラマの評価を上げています。
    何よりしっかりした考証があってのことと思われますが、私が日々拝読している経典、正信偈が~殆ど浄土真宗以外の方には意味不明かつ普段から関わりのない、私どもの特別なものです~画面に飛び出し、また空誓のキャラクターも満足できるものでした。
    今度は三方ヶ原のストーリーはこれまた気がかりですが、その次の本能寺の逃避行の件、がつお氏が満足のいく展開となることを期待しています。
    ただし家康逃避コースの新説披露があり例によって無茶キャラの展開があるかも知れませんね。
    あくまでも「おはなし」(ないまぜ)の割り切りは必要ですが。