花岳寺 淡墨の桜 佛海禅師無縫塔

師走入り。「砂の流れ」はすこぶる速い(・・・砂時計)。

温かな晩秋ですこぶる有難くありますが、境内の植物はかなり調子がくるってしまったのかも。

イチョウにしろ楓にしろ、まだ葉を残しています。

遠州で紅葉が進んでいる木々を多々見受けますので個体差というかココだけ暖かいのか。よく分かりません。

勿論、梅や桜はさっさと葉を落とし、来春の為に新芽の準備はしているようですが。

 

降雨後は日本列島は「冬になる」と脅されていたものの昨日もまた当地は妙に暖かい。

お調子をこいていると、ビシっとヤラれることはサッカーと同じ、必定のこと。油断無きようすごさなくてはなりません。

 

さて、数日前に叔母の入所する施設より電話があって「所内コロナ発生中」と。

おそらくクラスターが発生していたのでしょうが、またそれより数日がすぎで叔母の陽性の件知らせてきました。

そういえば4回目のワクチンを打っていてのことですからコロナ感染は環境に左右すること大であると思った次第。

そしてワクチンは感染予防の効果はナイということですね。

 

叔母の症状は例の特徴的各症状の出現はなし。「元気にしているが自身がコロナに罹患したことにショックを受けている」とのことでした。

そして昨日経過状況の連絡がりました。

まったく普通と同じでピンピンしている様。ハッキリしたことを伝えてくれませんでしたが入所者のうちかなりの陽性者が出ている感じ。

朝食が食べれない方が多いということで施設では朝食を出すのをやめてヨーグルト、ゼリーなどの流動系のものを与えるとのことでした。ただし叔母は食欲もあっていつもと変わりないとのこと。

叔母の場合、確か満州事変1931に生まれたと承知しています。よってたとえお調子をこいて足元をすくわれ、命尽きたとしてもただただおかげさま。我らは南無阿弥陀仏で受け入れるのみ。

ただ、先日も「100まで生きるよ」と豪語していましたが。

 

叔母がコロナから解放されたらお昼ごはんに連れ出して念願の鰻重を食べさせたいというのが直近の目標ですが。

連絡の最後に「承諾書を記していただきたい」(事後でしょうね)とのことでした。

 

アメリカ産の飲み薬、ラゲブリオ(モルヌピラビル)を飲んでもらうとのことで先日の国産品「ゾコーバ」と同じ緊急承認の薬ですから「承諾書」が必要の様。

医師が決めた薬でしょうから承諾しました。

叔母はこれといった持病がありませんので「なんでもアリ」。

まぁ「あっさり」より「しぶとい」方が何事も面白いですからね。

コロナになってショックを受けるほどお頭の方がハッキリしていることは逆に朗報でした。

 

叔母の如く平常の陽性者がウロウロしているのがこの社会。

発病、非発病の境界は不明です。それを運、不運と言ったら怒られますかね。

 

叔父の古文書クラブの会員さんのうち既に1/3はコロナ経験者といいます。

全て「孫から」いただいたものでいずれの方も今はケロっと回復しているとのこと。今や東京人はコロナ平チャラの躰だそうです。

まぁその傾向はどちらを見てもわかりますが、私どもは外歩きではそれを外しますが不織布マスクとマイアルコールボトルの携行で対応継続中。

混雑空間に居れば適宜マスクを装着したままアルコールのスプレーを浴びます。呼吸困難でむせかえるほどになりますが。

それがまたクセになっているのは少々イカれているのかも。

 

体が耐アルコール性があるのも有難い。それでいてアルコールを1滴でも飲めばコロナ症状以上に変調をきたします。

 

さて、昨日は三河二例目の出会いとなった下箱柳バス停近くの「淡墨桜」について記しました。

その名をそちらで示したからには私の三河での最初の出会いを。

 

それが西尾の花岳寺でのこと。

境内色々見もののあるお寺ですがあの時は丁度桜の季節でした。しかし一般的に馴染みのあるソメイヨシノよりも開花が早いようでこちらの淡墨桜は葉が出ているようで「残念」と。

しかしよく目を凝らして見上げるとしっかり咲いているのです。それだけに「淡」の字なのか・・・などと勝手に納得した次第。

石碑にあるようにこちらには「根尾」と出自が記されていました。そして接木師なる者の存在も。

 

この花岳寺は真言からの宗旨替えがあったといいますが、同じ西尾の実相寺から入った佛海禅師なる方の開山といいます。

西尾では実相寺も花岳寺も「吉良さんの寺」として名のある寺。

歳末というと忠臣蔵の声は必ずと言って聞こえてきます。

演劇その他「吉良憎し」一辺倒のキャンペーンが張られ、きっと西尾市民としては地団太を踏みたくなる時節でしょうね。

あの芝居はやりすぎ(演出・劇的)の感ありますからね。

 

④はその佛海禅師の卵塔(無縫塔)が。

卵塔でありながら五輪塔形式を意識したかのようなパーツの積み重ねはオリジナルなのでしょうね。

五輪塔でいう水輪の球が全体の風情を主張しています。

まぁ後世に手が入っていることも考えられますが悪くない石塔です。

また、「佛海」とは名前がイイ。