三河後風土記正説大全 巻之二十四 鳥居と成瀬

三回目の「本日の化石賞」の受賞、まったくもってめでたいことで・・・

というかそれは「お」付き。

「おめでたい お国・・・」といった軽蔑の称号をいただいちゃったワケですね。

 

「気候変動対策に対して最も後ろ向きな国」の評価を認定されたということですが、みっともない話で・・・それを表向き「やってます」と吹聴していること、それを国民が承認していること、すべてが世界からは見透かされているのでしょう。

 

恥ずかしいことですが私に関しては世界に出てハッタリをかますといった仕事をしていませんので、後ろ指を指されようがどうでもいいことですがね。それが事実なら仕方ない。

 

せめて、ちょろちょろと世界に出張っている方はそれを「恥」と感じていただかなくてはね。

毎年会議に出て、毎度毎度それを指摘されてへらへらの躰は「

の面に水」の感。

ロシアのウクライナでの戦術と同様、かなりの間抜け振り。

恥を恥と思わぬその図々しさよ・・・

 

そしてまたハナシにならないような聞き苦しいニュースがありました。

「死刑のハンコ押し」の法務大臣さまがそれですね。

一体「命」というものを何と心得ているのでしょうか。

大臣になると軽口を叩くところ・・・やはり恥ずかしいことですしマヌケとしか言いようがありませんね。

やはりハンコではなく国民に愛想をつかされるのは大臣さまの方でしょう。

 

さて、本日は「三河後風土記 正説大全」~翻刻・校訂版から。

先日は「三河後風土記」の原本から鳥居と成瀬の件を記しまし 

ましたがその記述は酷似しています。そして少々の追記があってより興味深いものがあります。

脚色・演出の件、否定はできませんが、徳川家と家臣団の活躍が精力的に描かれている書物です。

原本はこちら(デジタルライブラリー)。

 

私が所有するものは翻刻・校訂版で、すこぶる読みやすい書籍。

その「巻之二十四 (三) 家康公御旗本軍付尾州勢敗軍平手監物勇敢并鳥居・成瀬討死の事」から。

③の目次にもページの表題にもあります。

 

記述の違いも散見できて「三河後風土記」では成瀬藤蔵、「三河

後風土 記 正説大全」では成瀬正吉(「義」が「吉」」になっています。

後者では鳥居と成瀬の口論の仲裁に入ったのが本多忠勝の名が記されています⑥。

 

ちなみに一昔前の講談「湯水の行水」での仲裁役は本多忠勝でしたからおそらくお話の元ネタはこちらだったのでしょうね。

最近のその講談での仲裁役は確か酒井忠次だったかと。

どうしてそうなったのか分かりませんが、「講談だから・・・」まぁいいか・・・という感じ。

鳥居の言に成瀬の「尤」と応じるところは同じです。

 

面白いのは二人の出で立ちの記述。

「鳥居は萌黄糸の鎧おなじ色の兜を着し紺地の四半(幟半-旗差)に金をもって鳥居の紋をしるし、其下に鳥居四郎左衛門忠広と書たり 成瀬は金の提灯のさしものにしてニ疋つきたる唐獅子の牡丹にあそぶ風情にて~」

 

下図は姉川合戦図屏風の成瀬藤蔵正義。

この図の中の情報を以ってそれを記したのか・・・不詳。

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    がつお (金曜日, 11 11月 2022 08:45)

    ブログ記事の内容と少し離れますが、先日より国会図書館の次世代デジタルライブラリーで古典籍資料の翻刻文を検索できるようになっています(多少の読み間違いや読み飛ばしはありますが)
    これが全国の図書館や資料館、公文書館に広がればくずし字を読む必要もなくなりますね
    また数日前からは画像にその翻刻文をあてはめるようにもなり普通に江戸期の文書が読めるようになっています
    未見であれば一度お試しを

  • #2

    今井一光 (土曜日, 12 11月 2022 08:24)

    ありがとうございます。
    凄いです。
    この手のものが広がり、解読ソフトなど普及すれば隠れていた歴史が表に出るかも知れません。いじりだしたら時間がどんどん過ぎてしまいます。