これでもかという具合に 牧之原市

台風14号の強風域のギリ外側となる当地は朝からドカンと降っては止み、そしてドカン・・・の繰り返し。

いつもと違う海の音が常時ゴーゴーと、他は風もなく時折祭典の花火の爆音が聞こえていました。

午後は「殆ど降っていない」時間が多く、日差しまで出ているくらいで思わぬ平穏ぶり、大いに喜んでいました。

予報ではもっと降りそうな雰囲気でしたから。

 

私は午前午後と法要開催によりあっこっちと動いていましたから特にそれを思ったのですが、降雨に邪魔されることなくすべてが終了し「仕合わせなこと」と御一同とニッコリしていたわけです。

 

3時過ぎに帰宅し、軽く昼食をとりながらのんびりしていると

一瞬間の停電があって奥方と顔を見合わせたことは覚えています。

それから少し経ったころでしょうかテレビモニターからは津波注意報が流れて「何それ?」と思っていれば台湾で地震があったと。

「沖縄方面は台風に地震に津波か~」とそのタイミングの悪さにいやはや「悪いことは案外と重なるものだ・・・」とその地と離れている故の勝手に俯瞰的、他人事の様の私がありました。

 

引き続き居間で寛いでいると、5時ころになって先日相良ターミナル跡に開店したばかりのマーケットが「ぶっ壊れて救急やら消防やら警察の車両が入り乱れている、寺は大丈夫?」の電話がありました。

 

「寺は大丈夫?」の件。

自然現象・・・いわゆる突風、竜巻の部類があったかも・・・ということですが半信半疑で本堂周囲を2周。

何らの異常も感じられませんでした。

そんなら・・・と奥方にお腹が減っていないが「かつみ食道」でかつ丼でも食べながら強風見舞いでも・・・とそのマーケットや郵便局の並びの檀家さんのその店に野次馬根性丸出しで向かいました。雨はまったくナシ。

 

すると歩道には規制線が張られていました。

向い側の郵便局側を歩くと、店の外壁の上部が剥がれて周囲に散らばりその破材回収作業に店の人たちが出ていました。

 

食堂のご夫婦も店の外に出ていましたが、飛翔物がガラス戸に直撃してやむなく「本日休業にしました」と。

「ガラスくらいで・・・」(飯喰わせろ・・・ではないですが)あの直撃時、開店準備に店内にいたご夫婦は「ショックがキツイ・・・」と。

横に置いていた車にも傷がついようですが飛び込んできたプラスチックの筒状のものとガラスを突き抜けた様子を見せつけられました。暖簾を出す直前に②のガラス戸に貼られた③のステッカー部分を直撃したといいます。

店の中で鼻っ先をそれがかすめたとしたら・・・「ショック受けた」の件納得しました。

もし近くにいて体に直撃したとすれば病院行きでしょうから。

周辺を見廻すと、外壁パネルが剥がれたり雨どいが壊れたり・・・

噂では郵便局も被害があったとも。

 

マーケットの駐車所にあった車たちも無事では済まなかったようで、中にはレッカー車を呼んでいた車もありました。

ケガ人は現状二人あったとのこと。今後さらに被害が発覚していくのでしょうが、やはり自然のことですから誰にも文句が言えない。そこははわかっているところですが、ある方が「悪いことばかりで何とかして欲しい」と私に。

「そればっかりは(ただ受け入れるしか)・・・」と。

 

ただ被害にあった皆様方には申し訳ありませんが内心、寺が無事で安堵させていただいている次第。

帰宅してからさらにもう一周してから本堂の正面の一つを残して他の雨戸を閉めました。

 

しかし工法の違いはあるというもの。新建材の外壁パネルはいかにも脆弱ですからね。

しかしそれが竜巻として(竜巻風画像がテレビで放送されていました)たまたま拙寺上を通らなかっただけなのでしょうね。

ただ運がイイだけ・・・最近はやたらと竜巻が発生してこの辺りを通過していきます。

ちなみにこの日は竜巻の通過前だけで私はこの道を6回通過していますがもし通行中だったらパニックになったかも。

 

叔父からは牧之原市はここのところ、「一気に全国区に躍り出た 

・・知らない人は居なくなったのでは・・・」

 

まともなことだったらよかったのに・・・

これで終わりに・・・果たして許してもらえるのか・・・天変地異はじめ不条理いろいろ。