梅雨明け2日目 早速一仕事 無視禁物脳卒中前兆

昨日の午後の庫裏の室温はエアコン使用で29℃。

それでも外から帰れば別世界に感じます。

ただし相良はいい風が吹いていて、関東内陸部のその体感とは違うでしょうね。

勿論エアコンを点け放しにして外にいたということです。

 

10日ほど前に「お願いがあるのだが・・・」と丁重にお伺いをたてられたのが拙寺鐘楼南側のA家の奥様でした。

洗濯の物干し場に拙寺の樹木の枝がかかっているので「どうにかならないでしょうか・・・」の件でした。

そういえば私が来てから1回は剪定したことのある木でしたがそれっきり手つかずの伸びっ放し。

放置していた私の責任を痛感。謝罪し、梅雨が明けたら・・・ということで「1か月くらい時間ください」とお願いしました。

 

ということで、頭の中でどう「やっつけてやろうか」と絵を描いていましたが、思わず梅雨が早々に明け、盂蘭盆会法要の段取りもひと段落ついたことから、奥方を誘って午前中からその木に取り付きました。

「今日中に一気に・・・」と気合を入れて・・・。

 

二連梯子で、トップまで。

チェーンソーを振り回すのはいつもと同じこと。

エンジンがかかるかどうかが少々心配でしたがいたって快調でした。

先方の敷地に奥方が待機しチェーンソーを結んで枝に掛け、ロープの端を持ってコントロールしてもらいます。

それはチェーンソーを落としたくないことと、自身の確保に専念ができます。イザという時はチェーンソーを放してしまえばいいだけです。

 

軽トラ1.5車の伐採材が出ましたが2回戦で処理場に向かうのは効率悪しと残り0.5は境内の境界に積みあげました。ちなみに処分場の処分費は670円。

 

お昼休憩に自宅に戻りましたが、今まで一緒に動いていた奥方に「何か喰わせろ」は酷な話ですし、また冷たいお茶をがぶ飲みして食欲はまったくナシ。

 

A家の奥様は終始「申し訳ない」を連発していました。

私は鐘撞堂の真裏にて「迷惑を掛けているのは私の方」であり伐採は当たり前のこと。それを放置していた「私がまた悪い」を主張しましたが差し入れの飲み物の多量と「布施です」と金券を差し出されてしまいました(固辞するもムダでした)。

 

ご主人は10年ほど前に亡くなっていますが、そもそも脳梗塞からその不慮の色々がスタートしたとのこと。

そんなに経ってしまったのか・・・と感じたのはその方はよく付き添いの方と車椅子で拙寺に散歩に来ていたことがありそれを思い出したからです。

 

工務店を閉めて広い敷地に独り住まいになったのは跡継ぎの男の子がいなかったからとのこと。嫁いだ娘さんはいるようですが。

私はその奥さんの丁寧な物言いに感じ入り「お隣さんだし、困りごとがあったら何でも言ってね・・・」と次回の手伝いを約束して失礼しました。

まだまだ伐らなくてはならないような出っ張り部分ありますが「それはいいですよ・・・」と。

またぼちぼちやらせていただきます。

 

さて、そのご主人の脳梗塞なる病の出現は人生の貴重な時間をそのリハビリ等と次の生活、そして体調の維持に使用されることになりますので「その後」の生活は一変することになります。

ブログではその病に倒れる人の話ばかりを耳にしますのでついそれについて記したくなるのですが、その病には時に「前兆」があるといいます。

 

「TIA」でググっていただければスグですが、「一過性脳虚血発作」といいます。

「一過性」とありますよう、「ちょっとオカシイ」と思ってもその時はスグに治ってしまうと錯覚するところがポイント。

コレも「正常性バイアス」なのでしょうが「不都合なことは無視する」というか「とりあえず治ったのだから」と無かったことにするという傾向があるのが人というものですね。

 

「絶妙なるヒント」であるにも関わらずです。

最短で数時間以内に「重篤な脳梗塞の発症がある」ということを常々頭に入れておき、「今日の自分は何処かおかしい」と思ったらすべてのことを捨て置いて病院に直行しなくてはなりません。

そういう場合、「土日祝日」をはさむ場合「さあ、どうする」も頭に入れておくべき。

「TIA」のあと50%が48時間以内に発症するといいますので「月曜日まで待つ」は命取り。

症状の有無も出方も人によってそれぞれ。

常にその件、自分自身もそうですが他者のケア対応のためにも気にしていただきたいものです。

そういった面でも独りでいる方のリスクは上がるものなのです。

 

①画像が作業前(黄色矢印)。②が作業後。