長島北端の浄福寺 裏側は木曽川 八藤紋の起源

最近の地元テレビ局では藤枝の蓮華寺池公園で開催中の藤祭りの様子を映し出しています。

藤と言えばこの辺りでは熊野が有名ですが藤枝のそれはエリアも広く、さぞ見栄え良きものと期待して寄ってみました。

ところが平日にもかかわらずベタ混み渋滞。

駐車場はいつもの無料が有料と化していて「こりゃえげつなし・・・」と何も見ずに退散しました。

まずは人を見るようなものですからね

あの場所は自然の中とはいうものの「雑踏」に近しいものがありました。

 

昨日記したよう横浜の「奥の墓道」氏の3回目接種の予約日は30日土曜日とのこと。

「遅かった!!」といえば前回(2回目)は予約から5週間後だったのでそうでもない・・・と反論されましたが、私の言う「遅い」は「私の3回目」と比べてのこと。

人口の多寡による違いかとは思いますが彼と私ではその罹患のリスクは雲泥の差ですからね。

人との交流が多い社会(就業含め)で活動しているということですが、ここ数日は牧之原市の感染者が増えているようで(昨日は29人)少々不気味。

単純に人口密度が格段に低い場所であるにもかかわらずです。

 

GWの帰省について問えば「現状半々」とのこと。

ワクチンの効果出現はそのずっと後のことですし、その時分の感染者の状況を見て決めるようです。

今年もそれが成らないとすれば3年以上遠州の空気を味わうことができないということですからね。

彼の理性的に対応する性質には感服します。

世の中、GWの国民大移動を許容する雰囲気。

以前のような高速道路の大渋滞が予測されています。

 

息子も今年のGWはパスするようです。もっとも彼の方はあの地で忙しく動いている頃ですからね。

 

さて、遠地通行中に阿弥陀堂・・・特に立ち姿の阿弥陀如来のおはします御堂・・・が目に入れば挨拶に上がる習慣が身に付いてしまいました。

真宗系のお寺ならその阿弥陀仏とお遇いできることは必定です。

近江辺りだとガッチリ鍵のかかっているお寺もあったりますが、三河やこの長島ではではまず8割方、お参りが可能でしょう。

 

他宗派であっても興味はいろいろ、時間がいくらあっても足りないくらいです。ただし他流の場合、ご本尊は隠れていることが多いですね。

その一つ一つに深く重い歴史があることでしょう。

 

さて、一昨日記した長島の北端、聞光寺は長良川側。本願寺派のお寺でした。

こちら浄福寺はやはり聞光寺と同じくらいの北にあるお寺。

そしてこちらのお寺の後ろ側は木曽川という位置になります(場所はこちら)。

 

④お内陣の阿弥陀さん須弥壇には打敷大小が。

その紋が八藤紋。

 

八藤紋について「本願寺紋の変遷」(野村淳爾)より

証如・顕如の紋

表装裏面の書付に天正六年(1578)の年記をもつ本願寺蔵証如影像には袈裟に「八藤紋」が描かれている。

八藤紋は中心に藤花を置いて四方から八本の花のつるが囲んでいる文様である。

この形は煌びやかな美しさを呈している瑞祥とされている。

 

「法流故実条々秘録」には

「本願寺御家之御紋、根本ハ鶴丸也。

(中略)証如上人ヨリ初テ摂家ノ猶子ト成給テヨリ、御家之紋八ツ藤に改マリ候」

とあり第十代宗主証如(1516~1554)の時より九条家の猶子となったことから、九条家より八藤紋が贈られたと見られ「条々秘録」の文を窺うと、おそらく証如期にもこの紋を使用していたものと思われる。」

 

とのこと。

当家でも五條袈裟なとにその紋は見られますが、打敷だとその紋章はありません。

そのお寺と大谷家の関係を思わせるところですが瑞翔とはいえあまりにも普及している紋ですので何ともわかりません。

ご住職を訪ねることなく合掌して退席しました。

 

尚、①は輪中を思わす外観、鐘楼石垣周辺の図、グーグルマップより切り貼り。