浄瑠璃姫と兼高長者の墓 矢作誓願寺 十王堂 

独身のお兄さん(72歳)が脳梗塞で倒れ意識混濁のうえ寝たきり状態の気の毒、その妹さんの話を聞きました。

各種必要書面を用意するのが大変だとのことです。

 

その方の運転免許証は失効し、身分を証明するものが無いと。

昨日も記しましたがマイナンバーカードは「昏睡状態の人」は取れないようです。

「写真が撮れない」が理由だそうですが、私はそれを自身使用するために申請すらしていませんので、その手続き「よくわからない」というのが本当のところ。

「大変ですね・・・」としか言いようがありませんでした。

 

テーマとしては亡き母の相続、委任、捺印の件でしたが、「(お兄さんが)亡くなるまで話が進まない」とのこと。

自身ハッキリ、健常の時に「後生の一大事」を念頭に各事項の整理を進めておくべき事、改めて感じました。

 

その妹さんは母と兄の介護の件ただ独り、「ダブル」で背負いこんでいましたが「肉親だから仕方ない・・・」と。

唯一の安心材料は「兄は昏睡状態だから今の自身有様について分からないこと」だと言っていました。

「知ったら可哀想」ということですが、仏教では「知らない」は恥ですが「知らない事が案外仕合わせ」ということもこの世にはあるのでしょうか。

下世話な言葉に「知らぬが仏」がありました。

 

施設に居る叔母にもそのマイナンバーカードを取るようにとの案内が来ていましたが、奥方は「(コロナ禍もあり)そんな面倒な事ができるか・・・」と吐き捨てていました。

本人が自主的に動けない人はなかなか取りにくい代物のようですね。

国は各人にその番号を振ること、必死の躰を見せていますが、どこかおかしい・・・

 

さて、岡崎の浄瑠璃姫関わりについて何件か記してきましたが、矢作川を越えた誓願寺には「浄瑠璃姫と兼高長者の墓」と題して宝篋印塔と五輪塔が建っています(場所はこちら)。

旧東海道の親鸞聖人旧跡の勝蓮寺の少々西になります。

 

浄瑠璃姫については概略お寺の掲示板にお任せして、この宝篋印塔について。

一言でサーティワン・アイスクリーム。

ダブルにトリプルの形態とでもいいましょうか。

これはどこかの時代のどなたかが上手い具合に大小重ねて塔にしたといったところでしょう。

遊び心満載。

 

尚、こちらの寺院の名は「誓願」からまずは浄土系を連想。

真宗には本堂以外の堂があるとすれば太子堂止まりでしょうから「十王堂」なる堂の併設となればそれ以外を推測しました。

浄土宗か時宗ということになりますがこちらは後者の方でした。

こちらでは先般住職の葬儀が盛大に行われたといいます。

 

そしてまた先日記した高倉保育園と同様、境内は保育園のフィールドとなっていてお墓はそちらにあります。

子供たちが遊ぶ間は門扉がピシっと閉まっていますので入門には承諾が必要ですね。断られる可能性も大です。

昔と違ってそういう場にフラッとでも入ったりしたら・・・つまみ出されますね。

 

岡崎には「義経と浄瑠璃姫」の伝承地各あって崇敬の的です。今の大河ドラマの義経の演出・・・大部分の方はきっと「そりゃないよぉ~」でしょうね。女子供視聴率アップの演出もほどほどに。鼻についてきました。