矢作橋 岡崎市史 第八集の存在のご指摘

国としてはともかく「ロシア人」というだけで蔑視してしまういわゆる差別などイケないこととはわかっていても・・・といったこと、昨日は何やらと記しましたが、そういえば一昔前といえば日本人の感覚ときたら殆ど「ロシア大嫌い」の様だったような。

 

満州帰りやシベリア抑留の悲惨を体験してきた人たちから伝えたものです。

原爆を2発も落とすなどの一般市民への無差別殺戮をもたらしたアメリカのことはさて置いてロシアへの憎悪は特別なものがありました。

特に腹が立つ要因というのは「日ソ中立条約」の件でしたね。

日本政府は対アメリカ戦に専念するためソ連とその条約を結んだわけですが、日本の敗色濃厚の頃合いを見て、ソ連はその条約を破棄して大陸の日本人たちを大混乱に陥れたというものです。中立と思って安心していたところへの侵攻でしたから恨み骨髄・・・だったのでしょう。

アメリカよりロシアの方への怒りが大きいのも変な話ですが私の子供の頃といえば異口同音にソ連憎しの声が飛び交っていました。

北方領土の返還の件、ずっとこれまでお惚けの様ですからね。

その話もプーチンが元気なうちは諦めた方がいいですね。

サイコ野郎にヘタなことを言って侵略行為だの、ロシア国民を守るためだの言われたらまさにやぶ蛇。

 

大陸から避難する日本の一般市民たちへ襲い掛かり略奪を行い蹂躙してきたことは命からがらで日本に逃げ帰った人々の証言から知りました。

戦争早期終結のために・・・ということでソ連の蛮行はうやむやにされてきた歴史がありましたがそういう経緯もあって日本人の心には「ロシア人は信用できない」のレッテルが貼られたのでしょうね。

 

しかし私の世代以降、それはかつてのこととして水に流すというのがその流れ。いつまでもそれを言っても仕方ないことですし未来志向としてやはり友好第一ですからね。

日本人も率先して戦争に協力し、政府にのせられたその咎としてそういった裏切りに近い卑怯な対応も仕方ないと受け入れるべきことかも・・・とは思うところでしたが、このウクライナの色々を見聞きして、やはりそういうお国柄なのかも・・・などと考えるようになってしまいました。

 

一人の指導者の責任であってロシア国民に罪はない・・・というのは理解できますが戦争というものは無差別であってそのロシア国民(軍隊ですが)に命を殺められているのがウクライナの市民でした。

そしてまた思うこと。

ロシアの軍人は「バカなの?」です。

昨日もチェルノブイリ原発の電源喪失のニュースがありましたが、原発に向かって銃砲を撃つということは相当の頭の悪さを感じます。現場のハチャメチャを感じますが、それでしたら命令系統はどうなっているんだろうと単純な疑問。

自分の首を絞めることになるのが理解できないなんて・・・異常です。

電源喪失から「48時間」は予備電源で冷却はできるようですが・・・そんな映画のタイトルを思い出しました。

とにかくあの地は(不謹慎ですが)殆どまるで映画のシーンを観ているが如く。

 

さて、昨日も記した矢作橋。

いつもの「がつお氏」より書物の紹介をいただきました。

静岡の秋野氏も驚嘆した寛政譜検索サイトの便利グッズを構築した方です。国会図書館との連携は得意分野と見ました。

 

それが「岡崎市史第八」でした。

岡崎市の教育委員会でもその書籍の紹介はなかったようですからまぁ知らなかったか、面倒臭かったのか・・・でしょう。

そんな書籍が国会図書館サイトで閲覧できるとは思ってもいませんでしたね

 

ざっとそちらを眺めてみました。

拙寺に関わる件、見受けられませんでしたが「面白い」と思ったことの①当初は土橋だったよう。

その後板橋になり、幾度も損傷を受けたり流されたりしての架け替えがあったこと。そして②矢作川が増水した時の対応ですが、増水の水嵩によって大樽の数を集めてそれを橋に置き重石にしていたところ。

果たしてどれだけの効果がそれにあったのか分かりませんが水力によって橋が押し流されるというか橋が浮いて流されるという発想だったのでしょう。

 

第三節 矢作橋

岡崎市史. 第8巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (ndl.go.jp)

 

画像はその挿絵から。