建物滅失登記完了証 元興寺の石仏たち②

冷たい風が吹く朝でしたがそろそろ耐性のついてきた私はドカジャンを着こみながら境内庫裏前の駐車スペースの整地作業を行いました。

午後からは先般掛川法務局の担当より登記完了証について「週明けには出来上がっているかも・・・」とのことでしたので掛川へ。本来ならば「14日以降~」と引換証にはありましたが、「その程度の柔軟性はある」と見込んでダメ元でチャレンジしてみました。

 

すると受付してしばらくして「できてますよぉ~」の声。

ありがたや・・・。

これで今度の叔母の家の解体、そして滅失登記が終了したということでいっぺんに気がラクになりました。

 

今年を締めくくる一字が「金」ということでしたが、なるほどです。今、雇用調整助成金やら持続化給付金などカネにまつわる大いなる疑問を湧き起こしている事案がありました。

昨日ブログでは「寺社大変」と宗教法人困難の色々を記しましたが、寺社においては基本的に国からのヘルプはナイというのが大前提。

アメリカでは教会など宗教関係者に給付するシステムは出来上がったようですが日本は「政教分離」を強く建前としていますからね。

ただし「持続化」の方はNGとしても「失業者」の発生という点で考えれば「持続化給付金」の方は理屈としてはあり得るかも知れません。しかしその方法と現実の状況は私にはわかりません。

 

要は拙寺の如くの住職と坊守の二人だけで「経営」している寺にその恩恵について求めようとすることなどあり得ないワケで・・・。よって昨日の記した「神主は喰わん主」と自虐するなどの不安定な神職たちや檀家数の少ないお寺の住職家族は「やっていけない」の愚痴は出ますね。

私の懇意にしていた住職(ここ1年近く連絡していません)はキャバレーやラーメン店など飲食系などで仕事を掛け持ちしていましたがそのような仕事も無くなっていましたからね。

 

そんな中ニュース報道で見た政治家事務所で雇用調整助成金

をゲットした政治家やら持続化給付金を詐術によって大金を得ていた旅行会社など見ているとやはり本当に我慢している者からすればカチンときますね。

 

そのカネ配りのシステムの盲点を突くというしたたかさ狡さも腹が立ちますが、大事な国民の税金をそう簡単に騙し取られている政府の方に疑問が生じます。

特に詐欺行為に関してどこまで取り戻せるのかわかりませんが、徹底的に調査して取り戻したうえ社会的制裁を与えていただかないと腹の虫がおさまらないというものです。

 

TBSの番組では「Go To」のインチキ詐術の件を視聴しましたが「泊まらなくてもいいから名前を貸してくれ」と言って1万円もしないビジネスホテルに名前だけ人を集めたとのこと。中には「69連泊」などの例まで。

その宿泊実態のない「Go To」の申請は一泊4万円。

その50%の2万円/一泊を国からせしめるというやり方ですね。

現状取材に業者は惚けまくっているようですが、いわゆるコロナで儲ける「焼け太り」をも感じます。真面目にそれをただ受け入れ、苦しんでいる人たちがいるのにね。

 

そのことなのか、別件なのか国内大手旅行会社のH.I.Sの子会社がその「Go To」の不正受給の件「やってました」の報道がありました。

おそらくその手のものでしょう。その会社以外にもたくさんあるような気がしますがね。

 

その手の悪辣な会社には社会的制裁を与えなくてはね・・・やりたい放題やられて・・・そのH.I.Sなど助成金は別に受給しているは

ずですから。正規でゲットしてインチキで盗るのW獲り。

お国の方もしっかりと刑事事件として摘発していただかなくては。無茶苦茶のやられっ放しは我ら国民があまりにもアホ。

 

私はそんな業者は使いたいとは思いませんよ。

もっともまず海外旅行など行きたいという気は消え失せましたし、国内どちらに行くにしろ自分で手配するかお寺のバス遠足くらい。

 

さて、元興寺の石仏は浮図田だけではありません。

まず門の内外でお出迎えしていただけます。

首の飛んだ石仏も見られますがこれも明治期の廃仏毀釈の無茶が推測できます。

六字の自然石の板碑が見られますが文字のバランスから元はひと回り大きかったように感じます。やっぱりこん棒でぶっ叩かれたのでしょうか・・・そう思うと痛々しい・・・

 

最後の画像が昨日掛川の法務局で交付された完了証。

少しでもお金を浮かそうと自身動き回った成果です。

交付されたのは13日でしたが12月8日が正式な日付でした。 

建物滅失登記には手数料(印紙代)不要です。

その件も初めて知りました。