建物滅失登記「間抜け」ごめんなさいが言えない世代

午前の納骨法要は納骨に手間取りましたので昼過ぎまでかかりました。

お斎のお誘いがありましたが午後から所要がありましたのでお断りして、藤枝方面へ。

 

叔母の住まった建屋の解体が済んで書類が揃ったため「建物滅失登記」の申請です。石屋さんの次は書士のお仕事ですね。

 

車中「続・夕陽のガンマン」の吹き替え版を前日に視聴したこともあってその話題となりました。

尚、C・イーストウッドのこのマカロニ・ウェスタンのシリーズは私どもの視聴回数ときたら半端なものではありません。

その手の放映がたまたまあったりすればお茶の間に流していますからね。まぁ他に視聴する番組が無いからですが。

 

特にイーストウッドの主演で比較的初期のものは吹き替え版の台詞が面白いですね。何度見てもニヤっとさせられます。

汚い言葉のオンパレードですが当家といえばその手の言葉は普通に乱れ飛んでいます。

おそらくそういう映画の見過ぎもあり得ますが。

今は子供が産まれたという妹の娘が小さいころ「お前の指図はうけねぇよ」(ダーティハリーから)の台詞を覚えさせ親たちにそれを言わせて大爆笑した思い出がありました。悪い叔父です。

 

「続・夕陽のガンマン」なるタイトルではありますが、私の好きな夕日(~親は夕日の真中に・・・)はまったく出てきません。

原題タイトルは「The Good, the Bad and the Ugly」。

一言で人間にはそんな極端もある・・・ということでしょうが、その3人が繰り広げる西部劇については以前東大谷墓地のブログで記しました。

 

興味をひくのがその「 Ugly 」の訳の「卑劣漢」です。 

滅多に使わない語です。いや私が使ったことがない語。

敢えてその感覚として私が表現するとすれば「下衆 ゲス」でしょうか。

その意の解説・・・がまた面白い。

「私利私欲 目的の為にルール、モラル 法律を無視、手段・方法を選ばず躊躇なく実行する男」のようなことが記されていました。今は男だけでなくそんな女(保険金殺人・・・)もいそうですが・・・

 

その手の人間については他人事としては面白がってその顛末を傍観している私がありますが案外その男とは「私の事だったりして・・・」というオチとなるのが奥方との会話。

「躊躇なく行動する」のはいつものこと。

心中煩悩だらけということはつまるところ私利私欲のため・・・。それに気づいていながら坊さんのお仕事はやはり「卑劣漢」そのものかも。

 

映画では「 Bad 」のみ死ぬことになって、どうこう言いながら結局 Ugly 」は金を手にしてのハッピーエンドとなります。

 

「 Bad 」・・・悪人といえば当流でいえば「悪人正機」を思います。

3人の中で最悪の性質でしたが当流ではそれこそが「救われる」とは言うものの画面で見る「 Bad 」にはその「気づき」は

なくて如何にも地獄行の感・・・しかし最後の場面で Ugly 」は

命乞いの言葉ではありましたが「 Good 」に「ごめんなさ~い」と叫んでいました。

「ごめんなさ~い」などいう台詞があるウェスタン、見たことありますか? 異色の台詞でした。

 

それからもう一つ爆笑するのが「(お先に・・・)間抜け!」ですね。

 Bad 」が「 Good 」と「 Ugly 」に追われた際、書置を残してその場を去りますが「 Ugly 」がそれを手に取って読もうとするも「ま、ま、ま・・・」。

奥方はその意味が分からなかったのですが「文盲」を意味していますね。要は字が読めないということ。

 

私の息子は小学校に入学、しばらくしてそれは治りましたが吃音の発音障害がありました。

その映像に「え?」と当時の親としての心配が蘇ったのかも知れません。

 

映画では「間抜け」の文字が読めなかったということですが、

「 Good 」は「 Ugly 」に「間抜けだよ オマエのことだ」とのシーンがあったこと。笑うところですね。「間抜け」にはその読み書きができないという意もあったのでしょうが・・・

その「間抜け」などいう言葉は私は日常茶飯事、奥方から浴びせられていますね。自身使用頻度の高い言葉でも・・・

映画の中の台詞がこの家中では普通に飛び交っている・・・それも呆れるところです。

 

さて、藤枝の法務局に到着し、各不備を指摘されつつ何とか書面の提出は完了しました。

これで1週間後の登記完了を待つだけと帰宅してのんびり、夕食を待つだけという時間。

すると1800頃に電話が。

奥方から「ほれ、法務局から」というので代わってみれば「書面を受理してしまってごめんなさい。建物の住所が御前崎で管轄違いです。」とのことでした。

「取りに来て掛川の法務局に行ってください」と。愕然としましたね。

ついつい躊躇もへったくりもなく書面を記してすっ飛んでいった藤枝法務局。まさかと思いました。

当然奥方の口から出た言葉が「間抜け」。

グーの音も出ませんでした。

 

②画像はETCレーンを塞いだ間抜けとそのあとに続いてしまった間抜け(私)の図。

助手席の奥方は「走行経路が不明とは・・・いったいどんなインチキがバレたんだよ・・・この間抜け・・・」と吐き捨てていました。

 

ご存じのようにETCレーンは前にどんなに「間抜け」が先を塞ごうが「バック禁止」はルールです。

係員が来て私どもに謝っていましたが「この間抜けに言い聞かせてくれ・・・」とついついあたってしまいました。

 

仕方がないので5分以上トイレに行きたいという奥方をなだめてそのドタバタ劇を傍観。と言っても右往左往しているのは係員ですが。

そして「コイツ ごめんなさいがいえるのかな・・・」が次の話題となります。

ニヤニヤしながら「オレならペコペコになって謝るが・・・」というも「こういう間抜けに限ってそれはできないものだ」と奥方の見立てがありました。自分の間抜けには気づかないということですね。

 

すると案の定この高級車の御仁は「迷惑かけてスマン」の意思表示など一切なく逃げるように走り去っていきました。

卑劣な男でした。

爆笑の呪いをかけておきましたが・・・。