NHK「銃後・もうひとつの戦場」と「オクシズ」

一旦止んだかと思った風は朝から再びビュービューに。

最近の私の外仕事は砂利洗いです。

泥土が混ざり合って美しくない庫裏入口、テラス前の見栄えの向上を狙っていますが、これも時間をかけてゆっくりの仕事。

寒風の下の「水遊び」(by奥方)は冷えます。よっていつも午前中でその仕事はお終いですがこれは冬季と言えば境内には本堂に隠れて陽光が差してくれないからです。

この風の強さはつい先日まで海岸に漂着する例の軽石を見つけてやろうなどの酔狂の気分も消失させます。

 

全てがタイミングなのでしょうね。

韓国の新型コロナ感染者は23日で過去最高の4000人を超えていました(東京は今年最少5人)。

理由は季節特有のウィルス繁栄に適した環境、今月に入ってから規制を緩和したということ、そして何よりブレークスルー感染が激増していることからワクチンの効き目が時間の経過とともに減衰していることがあげられていますね。

 

よってこの日本との差は「早い・遅い」について、日本のワクチン接種の当初のモタモタ感、要は動きの悪い判断と対応が、それで良かったの「結果オーライ」ということ。

韓国は早くからワクチン接種を進めて、接種率も8割と日本を上回っていますからね。

 

私どもが打ってるファイザーのワクチンについてカタールがデータを分析していました。

「2回目接種から4カ月後の発症を防ぐ効果は57.0%。5カ月以上たつと、効果はほとんど期待できない」とのことで、無症状の感染を防ぐ効果も1カ月後がピークの73.1%、4カ月以降はほぼ消失という衝撃的なもの。

そういったところから専門家は「6波は必ず来る」「12月頃から増えだして来年2月がピークに」と予想するのでしょう。

それを信じれば、苦しい思いをしたくない人は「これまで通りの感染対策」をしていくことが肝心ということです。

 

昨日は午前中から尾張弥冨の中学校内で発生した惨たらしい事案とその経過についてニュースで報じられていましたが、それに思うことはすべてのその周囲の人々の心のわだかまりについて・・・。本当に辛いことです。

双方の両親、家族の心情は勿論、学校に関わる保護者、教職員たちも平時ではいられない衝撃を受けましょう。

特にそこまでの瞋恚があったとしたら、何故にして教育現場で気が付かずにいたのだろうか、抑止できなかったのか・・・という目が教育の現場の主たる者、教師に向けられてきますので今後の平穏な日々に戻るのには多くの時間を要することでしょう。

 

教師という職業は私も一旦はその道を歩む予定でいたこともありましたが、今は「半端な気持ちではできない、厳しさ難しさ」の方ばかりを思います。

夕方にはそちらの校長が「断」(事情説明)を入れていました。 

 

さて、先日はNHKの番組「知恵泉」の「田沼意次」の回に引き続き「松平定信」の回にも登場した史料館学芸員の長谷川氏でしたが、昨日私が境内でその砂利洗いをしているとその長谷川氏が教育委員会の企画だったのでしょう地区の先生方十数人を引き連れて本堂の見学に。

事前に連絡を受けていましたが、長谷川氏の引率ということもあって私の出る幕はなし。ということで作業を続けていました。

それでも皆さんがお帰りになる際にはドカジャンを着たままのスタイルでご挨拶と「宣伝」をさせていただきました。

 

その宣伝がNHKの番組についてです。

特に先生たちにらしく「知恵泉」とは雰囲気の違う、より重厚な番組。

それが

NHKスペシャル「映像の世紀プレミアム chapter21」。

サブタイトルが「太平洋戦争 銃後・もうひとつの戦場」です。

 

毎年、お盆の季節8月15日前に放映されて、私もよく視聴している番組の系統。

例の「パリは燃えているか」のバックで当時の映像と重い語り、私としてもお気に入りの番組です。

横浜の「奥の墓道」氏は毎度HDに録画を欠かさないといいますのできっとその番組のファンは多いでしょう。

 

今年の夏ころに拙サイト、富谷国民学校集団疎開の中、当時5年生だった桑野氏の日記に興味が・・・というご担当より連絡があって桑野氏とセッティング。

その後先日その桑野氏より、そのプレミアムの後半に「その採用があるかも・・・」という連絡がありました。

 

その件、今は昔、当地にあったまさに銃後の記憶。

忘れ去られているに近いものがありますね。

それは戦争という悲惨な事案だけでなく、相良の人々、子供たちが都会の親たちから離れ離れになった辛く悲しい子供たちとの交流があって、彼らに手を伸ばして助け合ったという歴史事実です。

僭越ながら教師たちが集まったこのタイミングこそ・・・と思ってその番組の紹介をしました。

テレビ番組というものは「割愛しました」は平気でありますから実のところ「大恥をかくかも」とは思いましたが・・・

 

そして今一つ。

これは下波津の秋野氏からの情報ですが、やはりNHKのBSで「新日本風土記」。タイトルは「オクシズ 奥静岡」ですね。

番組紹介を転記すれば・・・

 

「古くから徳川家康の城下町として栄えてきた静岡市。

その北部、豊かな自然が残る中山間地を最近では「オクシズ(奥静岡)」と名づけ、市はその魅力をPRしている。

かつてオクシズには1300年の歴史を誇る金山があり、江戸時代には「慶長小判」の主な材料として用いられた。

各地から人が行き来し、様々な文化や風習、作物がこの地に根付いた。

歴史上、重要な役割を果たし、静岡の文化や経済を支えてきた地域の今を見つめる物語」

 

尚、秋野氏は家康の愛した鷹狩の鷹の幼鳥をこの「オクシズ」周辺で手当てすることが・・・と仰っていました。

 

★NHKスペシャル「映像の世紀プレミアム chapter21」。

「太平洋戦争 銃後・もうひとつの戦場

 12月4日(土) 夜7時30分~9時

 

 

★「新日本風土記 オクシズ 奥静岡」

初回放送 2021年11月26日(金曜) 夜9時~10時