空前絶後の絶景 緊急事態宣言下の大仏殿専有

昨日もまずまずの天気でちょっとした境内作業を。

基本ムキになって仕事をしていませんが久々にチェーンソーを持ち出して槙を2本に雑木を少々そしてハランを続けて処理しました。

チェーンソー不調に陥り、途中でヤメにしてメンテナンスとなりましたが、お昼のチャイムと同時にすべて雑務放棄。

チェーンソーは回転部の軸に糸状の繊維が絡まって熱を帯びていました。チェーンソーはバラしたまま。

 

私の今の気分的爽快さはお天気続きということもありますが、先日9日の奈良日帰り行脚にてこの上ない最上気分を味合わせていただいたその強烈な印象が脳裏に鮮明にあるからです。

先般も記しましたが今の奈良は「余程の酔狂か鹿しかいない」との奥方のご指摘の通りで、まさにその点に関して私も私の酔狂は別にしてまったくそれに同感していました。

一瞬間、「緊急事態」とのアナウンスは人々に警戒心は行き渡るでしょうから「不要不急」と自身説き伏せて躊躇するものです。


それでいて新コロ感染者数でいえば静岡県は数日来20名程度が新規に出ているのに対して奈良県といえば昨日で5名ほど。

 

奈良は静岡よりずっと安心に思えます。

奈良県からすれば他県からの越境ということで「冗談じゃない」ことかも知れませんが、私の「袖振り合う多生の縁」といえば博物館の中と滅多に出会わない炎天下に出歩く歴史好きの方々のみで、よく言う夜間の「接待のある飲食店」や「カラオケ店」の如くの閉鎖的空間ではありませんからね。

そしてお日様が高いうちに飲酒によって気が大きくなって騒いでいる人など見渡すまでもなく絶対に不在。

 

それにしてもあの日の天気は良好で気温もグングン上昇、人がいない場所ではマスクを外すほどでした。 

昨年の外歩きはノーマスクで過ごしましたが、今年はそれはあり得ないほどの違和感を他人に与えるようになりましたので注意してはいますが、さすがにあの日中にマスクを着けて歩くのはキツイものがありましたね。そもそも人に会わなければ必要ありませんから。

 

私の奈良行きの興味はもちろん主眼は「聖徳太子」ですが、このタイミング的にどうしてもこの目で確かめてみたかったのは東大寺大仏殿の様子。

奥方の指摘通り「鹿しかいない」のか、いつもの激しい混雑まではいかないまでも賑わいを維持しているのか・・・興味深々。天下の繁盛、修学旅行書生の一番人気です。

 

車は東大寺の観光バス駐車場前の一般駐車場(3時間1800円)に駐めました(博物館の真ん前)が、博物館一巡の残り時間は東大寺へ向かいました。

まず驚かされたのはあの無茶苦茶の大混雑だった観光バスが一台もナシ。道もスキスキで渋滞など無し。

 

「嘘でしょ?」とニヤリとほくそ笑んだことは言うまでもないこと。観光を生業としている人には申し訳ないとはいうものの、私の知っているあのクサクサさせられる雑踏状態との雲泥の差にはウキウキさせられてしまいました。

ちなみに2018年5月のブログのタイトルは「もう奈良はよそう~」でしたね。

 

私は南大門周囲に人が見えないことをいいことに東大寺ミュージアムと大仏殿の通し券1000円を購入、誰もいないミュージアムを堪能したあと、大仏殿に向かいました。

南大門周辺は地元の方の散策がポチポチとお見受けできましたがいつもの状況とは一変していました。

しかしさすがに奈良一番の稼ぎ頭、廬舎那仏ともなればまとまった観光客がそれなりにいることだろう・・・と思いつつ歩を進めました。

 

すると私の眼前に広がった景色は・・・

未だかつてない絶妙でした。

 

今行かないでどうするの・・・奈良・・・

人それぞれとは言うものの案外、人混みに慣れてそれが当然であると思いこんでいる身としては感動ものでした。

南山城の野山を歩くのも東大寺を歩くのも殆どかわりないとは・・・

 

上記画像が南大門の外と内。

以下が大仏殿。なお画像修正をしているワケではありません。

この機縁は一生に一度の奇特。

聖徳太子が連れてきてくれたのでしょうね。

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コメント: 2
  • #1

    お祭り大好き (土曜日, 12 6月 2021 05:39)

    「お天気にも恵まれた最高の奈良」を拝読し、うらやましい限りです。
    「東大寺の画像」は、絵葉書以上に素晴らしい!
    遠距離を厭わず、早起きで出掛けた決断力に感服します。
    遠くは無理のため本日は「天守台と金箔瓦の謎に迫る」のシンポジウムを聴講予定でいます。

  • #2

    今井一光 (土曜日, 12 6月 2021 20:13)

    ありがとうございます。
    私もその会場にお邪魔しました。
    奈良とは打って変わってたくさんの人が闊歩する静岡でした。