春の法要 我楽多市 10円から数百万まで 無茶苦茶

おかげさまで快晴の空の下、春の法要が勤修されました。

ただし参拝者は控えめの感。

しょうがないですよね、コロナ再燃感染者またぞろ、4波だなんだと言われていますから。

法要の締めは御文ですが昨日は「男子も女人も」(五帖-四)でした。

御文の冒頭イキナリ「そもそも」からその文言が出てきますのでその御文の副題となっているのですが、勿論「男女の区別なく」ということでまさに今風です。

 

最近は「疫癘」の御文を拝読していますのでそれもまさに「ご時節がら」でした。それにしても500年も前に蓮如さんが現代社会のテーマに触れているなど圧巻。

要は人間社会のいろいろはまったく変わっていないということですね。

 

さて、今年の寺楽市は我楽多市と称してこれまで持ち寄られてたまりにたまったあらゆるものを並べました。

本堂の隅に置いて無人販売をしていましたがそれを一気に空の下にディスプレーしなおしてのスタート。

金額は下は10円から上は680万円の土地付きリフォーム済住宅まで。不動産屋を通さない相対取引で仲介料はありません。

 

私の一押しは御内仏。

最近は仏壇の整理に頭を痛めている方が散見されますが、それは現代家屋にマッチした小さな仏壇を所望するという傾向からの買い替えが主。

私はこのお内仏なら引き取り手はあると推測し、ごく気安く引き受けたのでした。

ということでディスプレー場所は「やはりココでしょ・・・」という世話人さんのアドバイスによって本堂正面に。

100円スタートのオークションとしてその内容も記した案内板と投票用の小さな賽銭箱を設置しておきました。

 

すると年配者がそのお内仏に合掌してその100円を投入し時に「並んでいたよ」とも。

私は意図が通じていなかったその案内書の書式に地団太を踏みましたが年配者からは「しんどくて階段を上がれない」という声があって「むしろ有難かった」とも。

私はこれこそ解決策とばかりに本堂脇にスロープを作ったのでしたが、年配者の「痒い所に手が届く」とはこういうことだったのか・・・と思い知りました。

非常に勉強になったのですが「さぁこれからどうする」ですね。大きな法要の度にこちらを出し入りさせ焼香鉢など置いて入り口で参拝をしていただくのか。

労力が一つ増えますがこの御内仏の活用の途が開けたような。

しかしまぁ、本堂の正面入り口に身代わりの阿弥陀さんを置くにしろ御軸一本で済む話ですからね。

 

尚、オークションの応札はゼロ。100円玉が5枚入っていました。

 

色々な方に押し売りしましたが「家に2つはいらない」と

異口同音に。当たり前か・・・

 

尚、小物ばかりで5万円弱の売り上げがあったそうです。

④人気のマスクケース。

しかし大量の売れ残りをどうするか・・・お寺に残さないで引き取っていただきたいものですが・・・置き場所が・・・

※不動産価格は檀家さん価格とのこと。