決定 犬山城が一番 科学的実証ありました

季節の移りははやく、心地よく境内でのあれこれに没頭する毎日ですが、昨日でテラス1階(物置兼作業所)の整理が終了しました。

作業テーブルと棚の設置が主でしたが、テーブルは会館や本堂で使用していた座卓テーブルや裁縫台などに70cm程度の脚を付けて立ち仕事に対応できるものに改良します。

最近では、お寺にありがちな座卓ロングテーブルを椅子腰かけができるよう改良して納めるといったサービスが出ていますが、それを私がDIYで行っているというワケです。既に10卓くらいは作ったと思います。

 

さすがに脚を折りたたみ仕様にすることは考えていませんのでガッチリ固定するか、比較的重量のある裁縫台などは脚の上(2脚ずつ固定)にただ載せるだけ。

固定していないものは移設がカンタンですが、おっちょこちょいが来て突っかけでもして崩れることもあれば大変ですので「私の作業場用」限定です。

 

本堂で4台ほど使用していますが、今後その活躍の場は広がるでしょう。ただし座卓と併用です。

それにしても畳文化がぶっ壊れだした今、座卓系のテーブル不要廃棄はますます進んで行くでしょうね。

かつて庫裏には座卓テーブルが「各部屋1台」の如くにあってそれを会館に押し込んでいましたがそれらをどうしたものか思案のしどころです。

あの手のテーブルは結構に高価なものでしょうね。先代がせっせと購入してきたのでしょうが、今となっては使い途なし。

特に重すぎて取り回し悪し。

 

さて、少し前に去年七月の大雨で倒れた岐阜県瑞浪の大湫(おおくて)神明神社の杉の大木(約40m)について残念なことしきりでした。何といっても推定「樹齢1300年」という伝えがありましたからね。

奥方はそれを聞いて「1300年前に見たんか オイ」などと「その証拠を見せろ」くらいのことを息巻いていましたが倒壊後に調査をした結果実際は670年前だったとのこと。

関係者としては泣きっ面に蜂状態で気の毒感増幅です。

670という数字も凄いことだと思いますがその倍、1300など強烈すぎましたからね。

しかし倒れた杉の断面から年輪を勘定した結果の「現実」なのでしょうが厳しい結果でした。

倒木材の年輪調査については比較的わかりやすいと思っていましたが、昨日は犬山城のニュースが飛び込んできましたね。

各紙が報道していました。「樹木の年輪パターンを分析して実年代を推定する年輪年代法」といいますが犬山城1、2階部分の木材の伐採年を1585年、最上階4階を1585~88としていました。

犬山城は織田信雄時代に当初2階建てでのちに望楼3、4階を付け加えたというのが通説だったところ今回の伐採年代から最初から一度に今の姿のものを建てたのでは・・・と。

 

今回の確定から国宝犬山城は現存12天守中で国内最古のお墨付きを得たのでした。

ちなみに松本城が国内2番目(1593~94)です。

 

画像はかなり前ですが・・・(→以前のブログ)