相続「3カ月ルール」再 それでも相良が良かった頃

あの3.11以来、10年。

その余震が一昨日再び「やって来た」わけですがタイミングとしてもオリンピック強行派としては追い込まれたような気がします。まぁどこ吹く風の躰で突き進もうとするのでしょうが。

 

コロナのうえに地震の再来でこれからノー天気にお祭り騒ぎができるのか・・・

「社会の落ち込んだ気持ちを盛り上げる」などと言う人がいますがおカネをコロナで大分散財したところ、さらなるネガティブ要因となるやも知れません。

それによってコロナが再蔓延したらどうしてくれるの?

同じ船に乗っているのだとすれば「オリンピックやりたい派」と方向性の違う人はみんな一緒に沈没の憂き目にあうということになります。

浮れている人たちにはかないませんね。

抜けたくても抜けられない歯がゆさがあります・・・。

 

昨日立ち話をした檀家さんは7年ほど前に定年退職して100歳手前の母親を一人で自宅介護されてます。

大変なご苦労です。

未婚の女性ですがただただ日頃の鬱憤と経済的困窮についての愚痴をこれでもかという具合に話されていました。

 

ご当人も「つまらぬ愚痴を聞いてくれてありがとう」と最後に仰っていましたのでそれは重々承知の上だったのでしょう。

奥方も離れたところでそれが聞こえていたようで「三食しっかり食べて おやつまで」の自身と比較、そういえばその方はかなり痩せぎみでした。

私どもはやはり「甘い」境遇の部類なのでしょうね。

「力仕事ならお手伝いしますよ」と言って別れました。

奥方は「食べ物の差し入れをしたい」と言っていましたが・・・

勝手な自己満足であってはいけません。

 

昨日は相続の「3カ月ルール」を記しましたがその補足。

「督促状」の類というものは心当たりがなければ即ゴミ箱行きといのが最近のならいなのですが、それは「架空請求詐欺」が蔓延しているから。

その行動(ポイ)は思わぬ悲劇を招くというのが昨日記した振った沸いた相続の件でした。

ゴミ箱行きを推しても中には稀とはいえ正真の督促状が入っていることがあるということですが、その放置することがまた酷い結末となるという事実。

そもそも正真か虚偽のものかは冷静に思量すればまずわかるはずです。

ですから機械的にポイ、あるいは見て見ぬフリ、知らんぷりは絶対にありえない対応ですね。

何とも「3カ月の放置=相続の承諾」は決まりごとですからね。

 

何故に3カ月の期限で機械的に相続の承諾となるかといえば国は個々の「不動産」の使い道は無く、市区町村からしてみても固定資産税の取りっぱぐれを防ぎたいというところがあるはず。

すべての相続者から不動産を負の遺産として相続放棄されてしまったらいわゆるいつもの「経済が動かなくなる」というのでしょうね。

 

相続放棄地となった不動産は即座に国庫に入ると思いがちになりますが、実際は殆ど放置家屋、草ぼうぼうの荒れ地となりますし市区町村からいっても放置されることは具合が良くありません。

基本的に責任者(相続者)を確定させ、処理(相当経費と労力の投資を)してもらうことに重大意義があるのです。

 

そうは言ってもかなり理不尽ともいえる強制相続に近い、法のあり方への逃げ道も作っておかなければ人心は荒れます。

よって「早く動いた人」(3カ月)のみに与えられた恩恵が相続放棄の道なのでした。

 

相続はイイことばかりではなく超絶マイナス事案も多くあるということを記してきましたが、承認と放棄の中間に「限定承認」というものがあってすべての相続がプラスになる可能性があれば相殺プラス分のみを相続するという手があります。

 

推測マイナス分に関してはその発見に時間を要しますのでそういう場合はその「3カ月中」に裁判所に延長申請することができます。

書面の作成は面倒ですが、何しろ3カ月以内に「限定」なり、「放棄」なり何かしらアクションを起こさなければ自動承認したことになってしまうところが怖いところです。

 

俯瞰して一番にわかり難い縁者というのはやはり父母離縁によってそれぞれ新しい家庭を持った場合の複雑さでしょうね。

情報が入りにくいからです。

元の父の負の遺産についてその新しい奥さんと子供の相続放棄があったことなど知る由もありません。

自分として縁を切ったつもりでも法的な相続者として「切れていない」パターン、それら仕事がらいろいろ耳に入ってしまいます。

わからなかったら家系図を作って無料法律相談会等があれば「早めにGO」です。

 

 

①拙寺の近くにはヤギを飼う家があります。

朝夕にその声が聞こえてきますので見に行きました。

最初は子供の泣き声のようにも感じて相当な違和感がありましたが慣れてしまいました。

世の中にはその動物を雑草対策に飼う例を聞き、私もそれを真似しようと一時真面目に検討したくらい。

しかし、そのプラスとマイナス面を考えた結果、マイナスが顕著だったためやめました。

 

②平成9年(1997)の土地売買契約書を拝見しました。

当地相良の良き頃と思いますが1坪258000円とあります。

この土地は先日記した150号線北側、現状坪1万円、実質5000円台の土地に近い場所ですからその差は強烈です。

相良の人達の口から愚痴のようなものしか出て来ないのもこんなところからでしょう。

親たちは子に財産として残そうと懸命におカネを溜めて購入、子たちは負担になるようになったそれを必死に処分を試みるというのが今の相良。

ヤル気も失せましょう。