よりによって今 病院滞在3時間 ドタバタ劇

午前中暖かい日差しの中、チェーンソーの掃除と刃研ぎをしていると浜岡の叔母から電話がありました。

ここのところ毎日のように「今年もよろしく」と同じ文句で電話を入れてきていて「またおかしくなった・・・」と顔を見合わせていたところです。

ここの2~3年はカレーを適宜食べさせていたせいか痴呆の進行が止まっていたよう。まさに「絶好調」でしたからその反転は嫌な感じ(予兆)ではありました。

昨日も奥方が外から電話の着信音に庫裏に飛び込んでからナンバーディスプレーを見て「まただ・・・」という声をあげているのが聞こえていました。

 

「私の歩む道」もだいたい「そんなもんだろう」とわかっているつもりではありますが叔母は86歳。考えてみればこれまでうまいこと立ち回っています。子供には恵まれなかったのですが・・・

その叔母の電話はいつものそれとは違っていました。

「庭で転んだ」ことの色々とその際「(太ももが)ポキっといった」という話。

這って家に上がって電話をしている様子でした。

 

私どもが家に居て暇にしていたことは確かにタイミングがいいことでしたが土曜日ですのでやれやれと思いながら受け入れ可能の病院を検索しつつ叔母の家がある池新田へ向かいました。

すると苦痛の顔と悶絶しながら「痛くて痛くて御前崎病院に今電話をしたら『先生がいない』といわれて断られた」と。

 

そんなことがあるのかと思って御前崎の市役所に休日対応の件を問い合わせると「掛川市の休日対応へ」と電話番号を告げようとしましたのでそこは断りました。

「そんじゃあ榛原病院だろ」と、もうヤケクソです。

榛原病院といえば新コロのクラスターの巣窟の如くいわれて市民は異口同音にそちらに関して「怖い怖い」でしたからね。

 

救急車を呼び付ける場面でもありますが、その掛川や藤枝あたりに運ばれるとなるとあとあとのフォローが面倒になので榛原病院頼みということで電話をしてみました。

「御前崎病院に断られたけど、どう?」と投げやりにですが先方ご担当は「ここは救急外来ですよ どうぞ来院ください」と笑いながら伝えられました。

 

「渡りに舟」とよろこびながらも苦労しつつ叔母を車に押し込んで病院の救急受け入れ窓口に直行しました。

看護師さんは一見しただけで「骨折してますね」の見立て。

そのあと「今、整形外科の先生はコロナ禍で診療が殆どなくなっているのでこの手の患者さんは張り切って看てくれますよ」でした。「へ~」と奥方と顔を見合わせましたね。

 

コロナは少々心配でしたが助けてくれる病院の存在は有難し。

それも外来入り口の看板をよく見れば①の通り。

今回の新コロのクラスターについて病院側は収束いや終息宣言まで。

むしろ最悪の経験を積んだ病院ならではの対応策が発揮されるはずで「これは期待できる」と踏みました。

叔母のアンラッキーは仕方ないことですがすべてを見捨てられたわけではありませんでした。本当にありがたいことです。

 

最低で2カ月、多くて3カ月と医師より告げられました。

入院手続きをして16時過ぎに帰宅です。

叔母は「大腿骨頸部骨折」で大腿骨と骨盤をジョイントする円い部分(頸部)に4/5ほどクラックが入っていました。

そのパーツを取り寄せて火曜あたりの手術となるそう。

 

奥方は「あれだけサンダル履きでうろつくな!!と言っていたのに・・・」と「何を言っても言うことを聞かない」齢を重ねての「人の習性」を残念がっていました。

「私は大丈夫」といういつものアレですね。

 

気を付けましょう「つっかけ転倒」。

ちょっとした場所でも外に出る時は靴下とシューズを履くことは鉄則です。特に冬の靴下は高血圧対策にもなりますし・・・

それから寒いからとジャケットのポケットに手を突っ込んで歩くのもダメ。冬場にありがちな年配者の転倒に繋がる悪習慣。

父も母も叔母も、みんな同じようにつまらない転倒で痛い思いをしかつ時間を無駄にしていますから。

 

叔母は病室に上がりますが、コロナ対応で縁者といえど退院時まで面会はできなくなります。しかし入院の際はまずとにかくコロナの検査からですね。

土日でPCRはできないそうでランプ法による遺伝子検査を救急搬入口で行っていました。ちなみに叔母の場合は「鼻から」だったそう。

 

その陰性判定の結果がでない限り別の場所に隔離されるそうですが、その行ったり来たりの様子を見ながら奥方と「陽性が出たらどうよ・・・」です。

しかし、おかげさまで午後20時前に榛原病院から「陰性でした」の連絡を得て一安心したところです。

 

愚痴を言えば、なぜかこういう時、いつも土日に当たってしまうところ不思議すぎますね。

その2カ月~3カ月かけて「ゴミ屋敷と化している」(奥方)叔母の家の掃除にあたります。

昨日も記しましたがこれからの世の中「クリーナー」の仕事はいよいよ需要があるでしょうね。

 

歩けるようになって戻れるのか、戻ってから以前のような生活が独りで送れるのか甚だ疑問ではありますが。

「さぁ、どうする・・・」またしても次のテーマが発生してしまいました。

大腿骨骨折からの寝たきり、痴呆の進行はよく耳にする話ですからね。

 

最後の画像2枚は昨日の続き。

鉄筋が入りました。叔母の大腿骨にもその手のモノが入るはずです。

工事業者の皆さんに3時の茶菓を出せなくて申し訳なかったと奥方もしきりに。