岩船寺から笑い仏の道すがら 一願不動摩崖仏

季節の移ろいは早いものです。昨日の本堂は冷えました。

まぁ無風で大騒ぎするほどのそれではありませんでしたが、外の温かい日差しと比し、かつ長く不動の時間というものはシビれるかも知れません。

ということで今季お初、石油ストーブを1台もちだしました。

まともに扇風機も片付けていないのに・・・

 

寒さと新コロの感染者upに関係がありそう・・・と言われていますがここでの北海道と東北地方の感染者の増加を見ていずれは首都圏からこの地区にもかなりの増加があるのでは・・・。

これは寒さだけではなく湿度も関係がありそうですね。

湿度が50%というのが最適だそうで低すぎると人間の免疫力自体が落ちているところにウィルスの移動速度が増して感染力が勝ってしまうとのこと。

また高すぎてもウィルスが皮膚等への粘着力が増して感染力を維持するとのこと。

 

とにかく冬場といえば異常乾燥というのが相場。

本堂にも法要開催中は加湿器の一つを用意するべきと考えています。拙寺では1、2月の法要は「ヤメにした方が・・・」と雑談レベルですが言い触らしていますのでその期間の法事の予約は1件ですが、今月はその分土日はいっぱいになっています。

まぁその一日は報恩講になっていますが。

 

さて、昨日の岩船寺の「当尾観光案内図」の「石仏の道コース」ですが①~⑧についての案内がありました。

そのうちまだブログで記していなかったのが③一願不動と呼ばれる鎌倉期の摩崖仏です。

こちらは岩船寺から直接笑い仏に向かう途中の谷にありますが、大した寄り道にはなりませんので皆さんをお連れする予定にいれています。

 

「一願」とは当流の「本願」とは真逆、願う側は仏でなく「こっち」ということですね。

これはいわゆる衆生、要は皆さんがお好きなスタイル。

「願い」を聞きますよというもの。

それも「一つだけ」というのがイイ。

なんでもかんでも願いを聞くと言われると人間とは勝手なもので眉に唾したくなりますからね。

 

ただし私どもの「願い」というと、まずは勝手な思い通りのこと。そのお不動さんも聞くだけは聞いてくれますがその身勝手な思いについて怖いお顔ながら腹の中では笑っているのかも知れません。

1つだけ願い(思い・夢)が叶うとしたら・・・何にしよう。

煩悩具足の凡夫、その一つの選択もままならない。

私たちがその見苦しさを悟ることがこの仏の願いなのかも知れません。

場所は岩船寺から笑い仏への道すがら、少々急になりますが階段が設置されています⑥。自信の無い方はパスしていただいても構わないのですがその「一願」を紹介すれば是か非でも・・・とお参りしたくなるのでしょうね。

「弘安十年(1287)丁亥 三月廿八日 於岩船寺僧□□令造立」

 

東京の友人からの画像。

これ見よがしに楽しい山歩きの様子を送ってきました。

私はどこも行けていないのに・・・景信山とのことですがやたら混んでいたとのこと。湖は相模湖。

富士山(宝永山)のカタチからその辺り・・・ということ、合点がいくところ。